EBMAS

EBMAS(エブマス)とは



EBMAS(Emin Boztepe Martial Arts System)は、詠春拳をベースに、現代の格闘技術に対応できるよう体系化された武術です。世界40か国に支部を持ち、多くの生徒が学んでいます。創始者は、トルコ出身でドイツ育ちのエミン・ボツテペです。彼は、詠春拳の伝統的な技術を継承しつつ、自身の格闘技経験とストリートファイトでの経験を基に、実戦的な技術体系を構築しました。

設立の背景



詠春拳は、かつては門外不出の秘伝とされ、習得に長い年月と高額な費用が必要でした。しかし、エミン・ボツテペは、このような状況を打破し、誰もが詠春拳を学びやすい環境を作ろうと決意しました。彼は、自身の経験から、伝統的な詠春拳の技術だけでなく、現代の格闘技に対応できる技術も必要だと考えました。そこで、詠春拳の技術をベースに、ボクシングムエタイレスリングなど様々な格闘技の要素を取り入れ、独自の技術体系を作り上げました。そして、技術を隠すことなく全てを公開するという「NO Secret」の理念を掲げ、EBMASを創設しました。

エミン・ボツテペの経歴



エミン・ボツテペは、幼少期に人種差別を経験したことから、武道格闘技を学ぶ必要性を感じ、14歳から様々な格闘技の訓練を始めました。アマチュアボクサーとしても活動し、数多くのストリートファイトを経験しています。1980年代には、詠春拳に魅了され、梁挺に師事しました。その後、自身の経験を基に、詠春拳を現代の格闘技に対応できるよう進化させ、EBMASを創設しました。彼の体には、ナイフや銃弾による傷痕が残っており、その過酷な経験がEBMASの技術体系に反映されています。

EBMASの概念



EBMASは、相手の体格や戦闘スタイルに柔軟に対応できることを目指しています。その中心となる概念は、迎撃です。相手の力を利用し、最小限の力で最大限の効果を発揮することを追求します。練習では、リラックスした状態を保ちながら、基本技の習得と、対人での触覚を磨くことを重視します。また、パンチ力や打撃力を高めるための独自のトレーニングも行います。

寝技の導入



伝統的な詠春拳とは異なり、EBMASでは寝技の訓練も行います。しかし、総合格闘技寝技とは異なり、詠春拳の理論と原則に基づいた寝技を行います。これにより、寝技でも詠春拳の技術を応用しやすくなっています。

日本におけるEBMAS



日本では、2008年にヨーシュ・ロバート氏がEBMAS東京を設立しました。その後、2010年にEBMAS JAPANと改称し、日本各地に支部を展開しています。2010年には、エミン・ボツテペ自身も来日し、セミナーを開催しました。

メディアでの紹介



EBMASは、テレビや雑誌など、様々なメディアで紹介されています。その実戦的な技術と、護身術としての有効性が評価されています。

戦慄!未公開戦闘法 日本人の知らなかった技でもっと強くなる(東邦出版
めざましテレビ(フジテレビ)
GQ JAPAN
武蔵小杉walker
モヤモヤさまぁ〜ず2テレビ東京
月刊「秘伝」

関連情報



EBMASは、詠春拳だけでなく、護身術や格闘技全般に関心がある方にもおすすめです。
EBMASの指導者は、長年の経験と実績を持つ熟練者ばかりです。
EBMASは、老若男女問わず、誰でも始められます。

関連リンク



EBMAS (総本部)
EBMAS JAPAN(日本支部)
EBMAS NAGOYA
* EBMAS hokkaido

EBMASは、詠春拳の伝統を守りつつ、現代社会のニーズに合わせて進化を続ける武術です。その実戦的な技術は、護身術としても非常に有効であり、多くの人に支持されています。

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