EDGE (accessの曲)

accessが2002年2月27日に世に送り出した、通算13枚目のシングル盤が「EDGE」（エッジ）です。活動休止期間を経て、この年に音楽シーンへと再び戻ってきた彼らの作品の中でも、特に注目されたリリースの一つと言えるでしょう。販売元はアンティノスレコードが担当しました。

本作は商業的にも大きな成功を収めています。累計でおよそ6.6万枚のセールスを記録し、これは彼らが2002年に音楽活動を再開して以降に発表したシングル作品の中で、最も高い売り上げを達成した記録となります。この数字は、長らく彼らのサウンドを待ち望んでいたファンや、新たなリスナー層からの高い期待と関心を示すものと言えます。活動再開後のaccessの勢いを象徴する一作として、そのキャリアにおいて重要な位置を占めています。

シングルのパッケージにも、ファンにとって魅力的な要素が盛り込まれていました。特に初回生産盤には、いくつかの特典が用意されていました。一つは、同時期にリリースされた4thオリジナルアルバム『CROSSBRIDGE』との連動企画として設けられたダブル購入特典への応募券です。この特典内容は非常に豪華で、A賞としてaccessのオリジナルロゴが入ったMDウォークマン、そしてB賞としてメンバーとの特別な時間を過ごせる握手会参加券という、ファン垂涎のアイテムがラインナップされていました。こうした企画は、単に楽曲を届けるだけでなく、ファンとのエンゲージメントを深め、購買意欲を高めるための有効な手段と言えるでしょう。また、初回盤にはもう一つの特典として、全9種類の中からランダムで1枚が封入されるトレーディングカードも同梱されていました。これはコレクターズアイテムとしても人気が高く、複数の購入を促す要因ともなりました。

このシングルに収録された楽曲は以下の2曲です。

EDGE
作詞：貴水博之
作曲・編曲：浅倉大介
Especially Kiss
作詞：貴水博之
作曲・編曲：浅倉大介

両曲とも、accessのサウンドプロデューサーでありメンバーでもある浅倉大介氏が作曲と編曲を手掛けており、ボーカルの貴水博之氏が作詞を担当するという、accessの基本的な制作体制で生み出されています。タイトルトラックである「EDGE」は、後にリリースされた4thオリジナルアルバム『CROSSBRIDGE』にも収録されました。ただし、アルバムに収録されたのは、シングルバージョンとは異なる「PK mix」バージョンです。このバージョンは、世界的に著名なレコーディングおよびミキシングエンジニアであるフィル・カッフェル（Phil Kaffel）氏がミックスを手掛けており、シングルバージョンとはまた違った音像や魅力を楽しむことができます。

シングル「EDGE」は、accessの活動再開後のキャリアにおける成功を象徴するだけでなく、ファンに向けた豪華な特典や、アルバムでの別バージョン収録といった多角的な展開を見せた作品であり、彼らのディスコグラフィーにおいて重要な一頁を飾るシングルと言えるでしょう。

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