CROSSBRIDGE

CROSSBRIDGE

accessが通算4作目として発表したオリジナル・アルバム、『CROSSBRIDGE』（クロスブリッジ）は、2002年3月20日にアンティノスレコードからリリースされました（規格品番：ARCL-229）。これは、通算3作目のオリジナルアルバム『DELICATE PLANET』から実に8年の歳月を経て世に出された作品であり、accessとしての活動を再開してからは初めてのアルバムとなりました。

リリースとその後の展開

初回の発売後、2002年7月1日にはエピックレコードジャパンから改めてリリースされています（規格品番：ESCL-9016）。

さらに時代を経て、2023年11月8日には『CROSSBRIDGE -Remastered Edition-』として、すべての楽曲にリマスター処理が施された上で再々発売されました。このリマスター盤には、オリジナル版の収録曲に加え、シングル版の「Only the love survive」と「EDGE」、そして「EDGE」のカップリング曲であった「Especially Kiss」がボーナス楽曲として追加収録されています。

アルバムの概要と特徴

本作は、長期間の活動休止を経て届けられた待望のアルバムとして、累計で8万6千枚を売り上げました。

限定生産された初回盤は、特別な三方背BOXにフォトブックレットが同梱される豪華仕様でした。

収録曲においては、先行して発表されていたシングル「Only the love survive」と「EDGE」が収められています。しかし、これらは単なるシングルバージョンの収録ではなく、アルバムのために再構築された「PK Mix」バージョンとなっており、シングル盤とは異なるアレンジが施されている点が特筆されます。

また、本作の大きな特徴として、活動休止以前、すなわちaccessの初期に発表されたシングル曲が新たに生まれ変わって収録されていることが挙げられます。具体的には、1993年リリースの2ndシングル『JEWELRY ANGEL』とそのカップリング曲『AGAINST THE RULES』、1994年リリースの4thシングル『MOONSHINE DANCE』、そして同じく1994年リリースの6thシングル『夢を見たいから』の計4曲が、このアルバムのためにリアレンジされたバージョンで収録されています。これらの楽曲が、新たなサウンドでどのように表現されているかも聴きどころの一つです。

制作に携わった主なメンバー

本作の制作には、accessのメンバーに加え、以下のミュージシャンやスタッフが参加しています。

プログラミング＆キーボード：浅倉大介
ギター：葛城哲哉
レコーディング・エンジニア：浅倉大介、大里正毅（Satoyan Music）
ミキシング・エンジニア：フィル・カッフェル
マスタリング・エンジニア：田中三一
プロデューサー：浅倉大介
ディレクター：井上哲生、松田芳明（Soytzer Music）
A&R：坂西伊作、関佳代子
* エグゼクティブ・プロデューサー：坂西伊作、安部裕子（Darwin）、菅原潤一（Guan Barl）

このアルバムは、accessの活動再開を告げると同時に、過去と現在を結びつける「CROSSBRIDGE」（架け橋）のような役割を果たした作品と言えるでしょう。新旧織り交ぜた楽曲構成と、現代的にアップデートされたサウンドは、ファンにとって待望のリリースであり、新たなaccessの方向性を示す重要な一枚となりました。

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