EGOIST (音楽グループ)

EGOISTについて

EGOIST（エゴイスト）は、日本の音楽グループで、インクストゥエンターに所属していました。このグループは、2011年のテレビアニメ『ギルティクラウン』に登場する架空のキャラクター、楪いのりがボーカルを務めるアーティストとして結成されました。グループ名自体が特定の意味を持つことから、彼らの音楽は自己中心的なテーマを持っているとされています。

EGOISTは、そのデビュー以来、主題歌や劇中歌を担当するなど音楽活動を幅広く展開し、アニメとのコラボレーションによって人気を博しました。アニメ『ギルティクラウン』の終了後も、EGOISTは他のアニメに楽曲を提供したりライブ活動を行ったりし、ファンへの根強い支持を受け続けました。その間、プロデューサーのryoは、楽曲のテーマやスタイルに関して数多くの展開を試み、特に「いのりちゃん」というキャラクターの思念体としての探求を語ることで、独自のストーリーテリングを展開しました。

EGOISTのリードボーカルであるchellyは、2011年の新ボーカリストオーディションで選ばれ、その歌声はファンの心に深く根付いています。彼女は、オーディション時に、椎名林檎の「ギブス」や東京事変の「群青日和」などを歌い、またEGOIST専用のデモ曲である「Departures ～あなたにおくるアイの歌～」も披露しました。また、好きなアーティストや声優についても公表しており、宇多田ヒカルや絢香を挙げたことが記憶に新しいです。

EGOISTは、アニメのキャラクターとしての存在であるため、メンバーの顔出しは一切行わず、視覚的な演出に力を入れています。アートワークは、supercellメンバーのredjuiceが手がけており、美麗なイラストが特徴です。特にライブでは、2013年からシンガポールでの初ライブを皮切りに、chellyのパフォーマンスをリアルタイムでモーションキャプチャし、楪いのりの3Dモデルとして再現する独創的な手法が取られています。この技術によって、観客は彼女のアニメキャラクターとリアルなボーカリスト双方のパフォーマンスを同時に楽しむことが可能となりました。

2016年以降は、ライブコンテンツにも新たな技術を取り入れ、特には2020年のシークレットライブでは新たに「BanaCAST」が使われ、3Dモデルが刷新されました。さらに、2020年のEGOIST LIVE TOURではオンラインで無観客ライブを配信し、新曲「最後の花弁 (The meaning of love)」を初披露しました。この新たな試みは、EGOISTの活動において大きな転機となりました。

その後、2021年にchellyはreche名義でのソロ活動を始めつつ、EGOISTとしての活動も並行して続けました。2023年5月にはラストシングル「当事者」をリリースし、同年8月には活動終了を公式に発表しました。そして2023年10月9日、パシフィコ横浜でのラストライブをもって、特別な音楽旅は幕を閉じました。EGOISTの存在は多くのファンに愛され、彼らの音楽はアニメファンのみならず多くの人々に感動を与えました。

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