ENIGMASIS

UVERworld 12thアルバム『ENIGMASIS』詳細解説

2023年7月19日にリリースされたUVERworldの12枚目のオリジナルアルバム『ENIGMASIS』は、前作『30』から約1年6ヶ月ぶりとなる作品です。アルバムタイトルは、西洋語で「謎」を意味する「エニグマ」に由来し、メンバー自身が予測不能な楽曲の着地点を「謎」と捉えたことから名付けられました。

本作は、これまでのアルバムとは異なる特徴がいくつか見られます。まず、シングル曲の収録が「ピグマリオン」1曲のみであり、これはUVERworldのオリジナルアルバムとしては初の試みです。また、メンバーの彰が作曲にクレジットされていないのも、オリジナルアルバムとしては初めてのことです。

収録楽曲解説

1. ビタースウィート
ファンとの交流から生まれた楽曲で、ファンへの感謝の思いが込められています。2023年7月7日にエフエム福岡のラジオ番組でサプライズ披露されました。仮タイトルは「LA1」でした。

2. VICTOSPIN
読売・日本テレビ系ドラマ『CODE-願いの代償-』の主題歌として書き下ろされました。2023年7月1日に音楽番組『THE MUSIC DAY 2023』で初披露され、ミュージックビデオも公開されています。「VICTORY」と「SPIN」を組み合わせた造語で、「勝利の連鎖」という意味が込められています。仮タイトルは「Sunday」でした。

3. ENCORE AGAIN
BE:FIRSTのSHUNTOとのコラボレーション楽曲です。2023年7月21日にテレビ朝日系『ミュージックステーション』で共演し、披露されました。ABEMA麻雀チャンネル『Mリーグ2023-24』のエンディングテーマにも起用されています。曲名は「after the last one again」とするか迷った末、アウトロの歌詞が採用されました。

4. FINALIST
ANARCHYとのコラボ楽曲で、2023年7月30日の日産スタジアム公演で初披露されました。異なるジャンルのアーティストとの共演が話題を呼びました。

5. echoOZ
ABEMAオリジナル恋愛番組『恋する♡週末ホームステイ』シリーズの主題歌です。2023年6月26日にFM802のラジオ番組でサプライズ披露されました。タイトルは児童文学「オズの魔法使い」から引用されており、仮タイトルは「OZ」でした。

6. Don’t Think.Sing
7thアルバム『THE ONE』に収録された「Don't Think.Feel」とタイトルが似ていますが、関連性はありません。2023年7月25日のライブで初披露されました。

7. α-Skill
カメラ用語の「α」を引用し、誰もが欲しがる特別なスキルという意味が込められています。

8. two Lies
バラードナンバーで、当初はコラボ楽曲として制作される予定でしたが、TAKUYA∞が一人で完成させました。スウェーデンで制作された楽曲です。仮タイトルは「SW8」でした。

9. THEORY
23rdシングル『REVERSI』に収録された『セオリーとの決別の研究 + 81』のサビ部分を再アレンジした楽曲です。2022年11月30日のライブで初披露され、リリースまでタイトル表記が一部小文字でした。

10. ピグマリオン
41stシングルとしてリリースされた楽曲です。

11. ANOMALY奏者
インストゥルメンタル曲で、2022年7月20日の日本武道館公演で初披露されました。

12. ENIGMASIS
アルバムのオープニングを飾る新SEです。

アルバムの特徴

『ENIGMASIS』は、UVERworldの新たな挑戦と進化が感じられるアルバムです。シングル曲が少ないこと、彰が作曲に携わっていないことなど、これまでの彼らの作品とは異なる構成となっています。また、多様なアーティストとのコラボレーションや、過去曲のリメイクなど、バラエティに富んだ楽曲が収録されており、UVERworldの音楽的な幅広さを改めて感じることができます。

このアルバムは、彼らの音楽的な探求心と、常に変化を恐れない姿勢を象徴する作品と言えるでしょう。

もう一度検索