ESPNゾーン

EPSNゾーンの歴史と変遷

EPSNゾーン（英: EPSNzone）は、ウォルト・ディズニー・カンパニーが運営していたレストラン兼エンターテインメント施設で、その歴史は1996年に遡ります。この年、ディズニーがABCを買収し、ESPNが同社の傘下に入ることとなりました。この買収の後、当時のディズニーチェアマンでCEOであったマイケル・アイズナーは、ESPNブランドのさらなる拡張を目指し、スポーツ関連の隔週刊誌や、レストラン、ビデオゲーム、関連商品を提供する店舗の展開を計画しました。

最初に発表されたこのESPNをテーマにした店舗は、1997年10月に「ESPNグリル」と名付けられ、その後「ESPNゾーン」へと改名がなされました。1998年には、メリーランド州ボルチモアに第1号店がオープンし、これに続いて1999年にはシカゴ店も開店しました。シカゴ店舗は同じくディズニーが運営するディズニークエストに近いノースブリッジ開発地区に位置し、この店舗の開店が全米での新店舗展開の幕開けとなる予定でした。

しかし、 EPSNゾーンは長い間営業を続けることができませんでした。2009年には、経済環境の影響を受けて2店舗が閉店されました。その後2010年には、残る全ての店舗が閉店しうち2店舗以外は全て営業を終了しました。特にダウンタウン・ディズニー店の運営権は、ディズニーの関連会社であるZone Enterprises of Anaheimに譲渡され、L.A.ライブ店舗はAnschutz Entertainment Groupに売却されました。また、ボルチモアのESPNゾーンでは、閉店後に従業員が、労働者調整および再訓練予告法に違反したとしてディズニーとその関連会社を相手に集団訴訟を起こす事態となりました。

さらに、2017年10月にはディズニーがダウンタウン・ディズニーにあるESPNゾーンを含む他の店舗の運営方針を変更することを発表し、2019年に新たにオープン予定であったスター・ウォーズ: ギャラクシーズ・エッジと同時にリゾートホテルを建設する計画が存在しましたが、このプロジェクトは後にキャンセルされることとなります。そして、ダウンタウン・ディズニー店は2018年6月2日に閉店となり、EPSNゾーンはその運営を終えることになりました。

EPSNゾーンは、スポーツを愛する多くの人々に楽しまれた施設でしたが、経済的な理由や市場の変化により、その歴史は幕を閉じることとなりました。

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