EXIT (ポルノグラフィティの曲)

ポルノグラフィティ32ndシングル「EXIT」：月9ドラマ主題歌となった話題作

2011年3月2日、人気ロックバンド・ポルノグラフィティは、SME Recordsより32作目のシングル「EXIT」をリリースしました。前作から約4ヶ月ぶりとなる本作は、フジテレビ系テレビドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』の主題歌に起用され、大きな話題を集めました。

楽曲「EXIT」：地下鉄を舞台にしたミディアムナンバー

「EXIT」は、新藤晴一さんとak.hommaさんによる共作で生まれたミディアムナンバーです。ポルノグラフィティにとって初の月9主題歌であり、新藤さんとak.hommaさんの共作としては初の楽曲でもあります。ak.hommaさんがポルノグラフィティの楽曲の作曲に参加したのは、2008年のベストアルバム以来のことでした（2021年時点）。

歌詞は、地下鉄のホームを舞台としていますが、具体的な描写ではなく、より抽象的な、観念的な表現となっています。新藤さん自身も「言葉の昇華ができた、理想的な歌詞」と語っており、その詩的な表現は多くのリスナーを魅了しました。ミュージックビデオは、歌詞の世界観を反映して地下鉄のホームセットで撮影され、モノクロ映像とCGで表現された炎や光が印象的な作品となっています。ビデオの最後には、新藤さんが自身の愛用ギターを思わせるギターを地面に投げつけるシーンがあり、話題となりました。

「EXIT」はリリースに先立ち、2010年12月30日と31日に行われた『11thライヴサーキット "∠TARGET" ENCORE』で初披露されました。また、ラジオ番組『カフェイン11』で初オンエアされた際、新藤さんはタイトルにサブタイトルをつけることを示唆していましたが、最終的には「EXIT」というタイトルのままリリースされました。

カップリング曲「Regret」とライブ音源

カップリング曲には、岡野昭仁さん作詞作曲の「Regret」が収録されています。ミッドテンポの楽曲で、「Regret」というタイトル通り、後悔の念を歌った内容となっています。歌詞には「マイナス1000℃」という表現がありますが、これはもちろん物理的には不可能な温度です。

さらに、カップリングには、2002年の武道館ライブで演奏された楽曲「LIVE ON LIVE [Recorded at YOKOHAMA ARENA from 11th LIVE CIRCUIT "∠TARGET" ENCORE (2010/12/31)]」のライブ音源が収録されています。これは、2010年12月31日に行われた『11thライヴサーキット "∠TARGET" ENCORE』横浜アリーナ公演で収録されたもので、本作に収録するにあたり、歌詞の誤植が修正されています。

収録形態と演奏参加者

「EXIT」は通常盤と初回生産限定盤の2形態でリリースされました。初回生産限定盤には、「EXIT」のミュージックビデオを収録したDVDが付属しています。通常盤は初回仕様のみスリーブケース仕様となっています。

演奏面では、ポルノグラフィティのメンバーに加え、多くのミュージシャンが参加しています。ドラムスには河村“カースケ”智康さん、野崎真助さん、ベースには根岸孝旨さん、野崎森男さんらが参加しています。その他、ストリングス、トランペット、トロンボーン、サックス奏者など、豪華な布陣が楽曲に彩りを添えています。ak.hommaさんはキーボード演奏にも参加しています。

チャート記録

「EXIT」は、3rdシングル『ミュージック・アワー』から30作連続（通算31作目）となるオリコン週間シングルチャートTOP5入りを果たしました。これはポルノグラフィティのグループとしての安定した人気と実力の証と言えるでしょう。

まとめ

「EXIT」は、ドラマ主題歌として注目を集め、音楽的にも高い完成度を誇る、ポルノグラフィティの代表作の一つと言えるでしょう。楽曲、MV、そしてカップリング曲とライブ音源、様々な要素が凝縮された、充実したシングルとなっています。

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