EYES (NHK)

EYES（アイズ）について

EYES（アイズ）は、2008年度と2009年度にNHK総合テレビジョンが提供した、主に若者を対象にした深夜番組の枠です。この番組の副題は、「EVERY MIDNIGHT ON GTV」となっています。この新たな試みは、特に中高生から30代の視聴者層に向けて多彩なコンテンツを提供し、視聴者の拡大を目指しました。

概要

2008年度には、NHKがこれまで主に再放送に充てられていた総合テレビの深夜0時台を、若年層の興味を引く内容に変えることを決定しました。これにより、曜日ごとに異なる特色ある番組が編成され、多様な内容が視聴者に提供されました。既存の番組に加え、『NHK番組たまご』から生まれた新しい企画も登場しました。しかし、当時の政界では「地球温暖化問題や二酸化炭素排出削減策」として、テレビの深夜放送を自粛すべきとの意見があり、この時期の放送枠が継続できるかどうかが懸念されました。

その後、2010年度の番組改編では深夜の放送枠が大幅に削減され、EYESという枠はわずか2年で終了することとなりました。終了後、一部の番組は独立して放送され続けましたが、その多くはEYESがもたらした新しい企画やスタイルを引き継いでいました。

放送番組

EYESの番組は、曜日ごとに異なるテーマや内容で構成されていました。2008年度から2009年度にかけてのラインナップは多岐にわたりましたが、これも視聴者のニーズや反応に合わせて随時見直されました。

2009年度には、新たに『カワイイTV』や『MJ』といった番組が「EYES卒業生」として位置づけられ、日曜日にも新たな番組が追加され、毎日放送される形となりました。一方で、公式にはEYESから外されていた番組も、実質的にはこの枠に関連した内容であったことがブログなどで示されていました。

また、2009年度からは、NHKでもデジタル放送による新たな取り組みが始まり、視聴者が手元のデバイスで番組を楽しむことができる環境が整いました。これに伴い、ワンセグ独自の番組制作なども行われるようになり、新しい視聴スタイルの確立が進められました。

番組の改編と終了

EYES枠で放送されていた番組のいくつかは、放送終了後も新たに改題されてネットワークで引き継がれることが決まりました。例えば、『ドキュメント挑戦』は「ドキュメント20min.」に改題され、放送時間の拡大も実施されました。また、『テレ遊びパフォー!』は名を新たにして放送形態が変更されました。

2010年度以降、EYES枠は消滅しましたが、NHKは新たな視聴ニーズに応える形で、他の時間帯に新番組を編成し、視聴者から高い評価を得ていた内容を改めて放送することに努めました。

まとめ

EYESは、NHKの深夜番組が若者層向けの多様なコンテンツとして一つの役割を果たしていたことを示す良い例です。この番組の試みは、視聴者の趣向に合わせた新しいスタイルの番組制作を促し、結果的に地上波メディアの変化に寄与しました。

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