EZ135

EZ135とは

EZ135は、SyQuest社が発売していたリムーバブルディスク（リムーバブルハードディスク）です。正式名称は「EZ 135 Drive」ですが、SyQuest製品の慣例から「EZ135」や「EZ Drive」と呼ばれることが一般的でした。

この製品は、ディスクカートリッジを着脱可能にしたリムーバブルハードディスクの一種で、当時フロッピーディスクが主流だった中で、メガバイト単位のデータ保存を可能にしました。

開発背景

SyQuestは、リムーバブルハードディスクの主要ベンダーでした。EZ135は、競合製品であるZipドライブに対抗するために開発されました。同社のSQ327（270MB）をベースに、ディスク片面のみを利用することでコストを抑え、Zipドライブと同価格帯での提供を目指しました。

しかし、結果的にZipドライブとの競争に敗れ、上位互換性を持つ後継製品ezflyer（230MB）へと移行しました。なお、SQ327との互換性はありません。

統一規格とSyQuestの終焉

SyQuestは、Nomai社（フランス）と共に、PDC（Power Disk Cartridge）という統一ディスク規格を策定し、EZ135ディスクもこの規格に含まれていました。しかし、SyQuest自体の倒産により、この規格は立ち消えとなりました。業績悪化のため、SyQuestは1998年11月2日に業務を停止し、1999年1月に自己破産。その後、アイオメガ社がSyQuestの資産の一部を買収しました。

仕様

• - 容量: 135MB
• - 平均シークタイム: 13.5ms
• - 転送速度: 4MB/秒
• - バッファサイズ: 64KB

アメリカで販売された製品の外箱には、Zipドライブに対する優位性がアピールされていました。

• - 2倍速い
• - 35%大容量
• - 2年保証 (カートリッジには5年保証)

インターフェース

• - 外付け: パラレルポート、SCSI
• - 内蔵: IDE、SCSI

関連事項

• - 電子媒体
• - リムーバブルメディア

外部リンク

• - SyQuest Technology, Inc. - ウェイバックマシン（1999年10月13日アーカイブ分）

もう一度検索