ELEPHANT HOTEL

『ELEPHANT HOTEL』（エレファント ホテル）は、1994年10月1日にEpic/Sony Recordsから発売された矢野顕子のアルバムです。ニューヨークを拠点とする気鋭のミュージシャンたちが多数参加し、エピック在籍時としては4作目のアルバムとしてリリースされました。

本作の特徴は、参加ミュージシャンの豪華さにあります。Will Lee(ベース)、Jeff Bova(キーボード)、Gil Goldstein(キーボード)、Mino Cinelu(パーカッション)など、ニューヨークの音楽シーンを代表するアーティストたちが集結し、洗練されたサウンドを構築しています。また、アルバムタイトルにもなっている「Elephant Hotel」は実在するホテルであり、ジャケット写真にも使用されています。

収録曲は、矢野顕子のオリジナル楽曲に加え、カバー曲や沖縄民謡など、バラエティに富んだ構成となっています。

「愛があれば? (LOVE CAN'T BE BLIND)」：矢野顕子作詞作曲による楽曲。
「ME AND MY SEA OTTER」：矢野顕子と高野寛の共作。
「サヨナラ(SAYONARA)」：糸井重里作詞、矢野顕子作曲による楽曲。
「街(THE CITY)」：矢野顕子作詞作曲による楽曲。
「夢のヒヨコ(DREAMING CHICK)」：糸井重里作詞、矢野顕子作曲。ポンキッキーズの主題歌として使用されました。
「PIPOCA」：HERMETO PASCOALのカバー。ライブバージョンはビデオ「矢野顕子S席コンサート」に収録されています。
「OH DAD」：大貫妙子の楽曲「色彩都市」に新たな歌詞を付けたもの。作詞は菊池真美と矢野顕子、作曲は大貫妙子。
「[すばらしい日々]」：奥田民生のカバー。アルバム収録バージョンは、先行シングルとは別バージョンです。シングルバージョンはベストアルバム『ひとつだけ/the very best of 矢野顕子|ひとつだけ_the very best of 矢野顕子』に収録。ライブ映像は「矢野顕子S席コンサート」や、奥田民生らとの共同作品「LIVE Beautiful Songs」、アルバム『荒野の呼び声 -東京録音-』などで聴くことができます。
「STRING OF PEARLS」：MICHAEL P.FRANKSの楽曲のカバー。
「にぎりめしとえりまき (THE RICEBALL AND THE MUFFLER)」：糸井重里作詞、矢野顕子作曲。ライブバージョンはライブアルバム「TWILIGHT 〜the“LIVE”best of Akiko Yano〜」に収録。
「ELEPHANT HOTEL」：矢野顕子作曲のインストゥルメンタル。象の鳴き声をサンプリングで使用しています。
「FRIENDS AGAIN」：矢野顕子作詞作曲による楽曲。
* 「[てぃんさぐぬ花]」：沖縄民謡。宮沢和史が歌唱指導を担当。ライブ演奏はアルバム『荒野の呼び声 -東京録音-』にも収録されています。

2013年のツアー「さとがえるコンサート」では、本アルバム収録曲が全曲演奏され、改めてその魅力が再認識されました。矢野顕子の幅広い音楽性と、ニューヨークのトップミュージシャンたちの演奏が融合した、聴きごたえのある一枚です。

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