『Especially For You 〜優しさにつつまれて〜』(エスペシャリー・フォー・ユー やさしさにつつまれて)は、
Winkの愛されるオリジナル・
アルバム。その中には、先行
シングル「
涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」やカップリング曲「Only Lonely」が収録されています。また、
アルバムの名を冠する楽曲「Especially For You」は、
1988年に発表された
カイリー・ミノーグと
ジェイソン・ドノヴァンのデュエットナンバーです。さらに、
コニー・フランシスの
1962年のヒット「I'm Gonna Be Warm this Winter」や、ブロンディの1979年の名曲「Heart Of Glass」のカバーも含まれています。
本作はオリジナル
アルバムとして位置づけられていますが、収録されているほとんどの曲は
洋楽のカバーで構成されています。特に7曲目の「Remember Sweet」を除けば、全てが他アーティストの楽曲をアレンジしたものです。この
アルバムは、
Winkが初めてオリコン・
アルバムチャートで総合1位を獲得した作品であり、
Winkのディスコグラフィーの中でも特に大きな成功を収めました。
リリース情報
アルバムは
1989年4月25日に、
レコード(品番: R25R-3501)、カセット(品番: X25R-3501)、CD(品番: H30R-10001)としてリリースされ、その後、
2013年12月18日にはBlu-spec CD(品番: XQJX-1041)、さらに
2018年7月11日にはUHQCD(品番: PSCR-6259)としても再発されています。また、
2018年には
音楽配信サイトでハイレゾ版(96kHz/24bit)のダウンロード
アルバムも配信されました。
特に「Especially For You」は、
1989年から1993年にかけて行われた夏のコンサートツアーのタイトルにも用いられるほど、
Winkの代表曲として親しまれています。
アルバムに収録された楽曲は、各々が異なる魅力を持ち、
Winkらしい優しさや温かみが感じられる内容です。
収録曲とその解説
1.
Especially For You
ニッポン放送ラジオ番組『
あなたにWINK』のエンディングテーマとしても知られるこの曲は、
カイリー・ミノーグと
ジェイソン・ドノヴァンの名曲を日本語で歌ったカバー作品です。彼らの甘いデュエットを表現した、心温まる仕上がりとなっています。
2.
Baby Me
相田翔子のソロ曲で、ホーリー・ナイトの楽曲を日本語詞でカバーしています。しっとりとしたバラードで、聴く人に優しい印象を与えます。
3.
硝子の心 〜Heart Of Glass〜
ブロンディの「Heart of Glass」を日本語で表現したカバーです。オリジナルの持つエネルギーをしっかりと引き継ぎつつ、
Winkらしいアレンジが施されています。
4.
Only Lonely
こちらは「
涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」のカップリング曲として収録。ザ・ドゥーリーズの「Body Language」をカバーしたもので、リズミカルなメロディーが特徴です。
5.
Take Me To Heaven
鈴木早智子のソロによる、アニカ・ブルマンの楽曲のカバー。美しいサウンドが際立っています。
6.
おしゃれ泥棒
コニー・フランシスのヒット曲「I'm Gonna Be Warm this Winter」を日本語でカバー。心に残るメロディーです。
7.
Remember Sweet
明治製菓のCMソングとしても知られた、オリジナルの楽曲で、
アルバムの中でも特別な存在感を放っています。
8.
ひきとめないで
相田翔子のソロで、デビー・ハリーの「You Got Me in Trouble」をカバー。切ない感情が伝わるバラードです。
9.
優しく愛して…
鈴木早智子のソロ曲で、
ノーランズの「Let's Make Love」の日本語詞によるカバー。
10.
涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜
アルバムの中で最も知られる曲で、ムーラン・ルージュの楽曲を日本語で表現した作品です。
おわりに
この
アルバムは、
Winkの音楽スタイルを象徴する作品であり、名曲カバーの豊かさとオリジナル楽曲の魅力が融合した一枚です。聴く人々に感動や癒しを与える楽曲が満載で、時代を超えて愛され続けています。