涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜

概要

Winkの4枚目のシングル「涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」は、1989年3月16日にポリスターからリリースされました。この曲は、1998年に発表されたユーゴスラビアの音楽ユニット、ムーラン・ルージュのヒット曲「Boys Don't Cry」を日本語にアレンジしたもので、作詞は及川眠子が担当し、編曲は船山基紀が行いました。

このシングルのカップリングには「Only Lonely」が収録されており、こちらも1980年にリリースされたザ・ドゥーリーズの「Body Language」のカバーです。両曲ともに及川眠子が日本語の歌詞を手掛け、同じく船山基紀が編曲を行っています。

リリースと成功

「涙をみせないで」は、1989年の1月30日と2月1日にレコーディングが行われ、2月14日にはプロモーションビデオが撮影されました。当楽曲は、リリースと同時に高評価を受け、オリコンチャートでは前作「愛が止まらない 〜Turn it into love〜」に引き続き、初登場で1位を獲得。その後の3週連続1位には、Winkのシングルの中で最も長い1位獲得数として記録されました。

さらに、9月25日付の74位まで27週連続で100位以内にランクインし、1989年度のオリコン年間ランキングでは、年間売上が525,000枚となり、10位にランクインしました。Winkの他の代表曲「愛が止まらない」と「淋しい熱帯魚」に次ぐ、ヒット曲となった理由は、そのメロディーと歌詞の親しみやすさにあり、多くのリスナーに愛されました。

著作権と影響

ムーラン・ルージュによる原曲は、1989年度の日本音楽著作権協会（JASRAC）による楽曲別の著作権使用料分配額ランキングで、年間で2位となるなど、その影響力も大きなものでした。Winkがカバーした洋楽曲が1位と2位を占める中で、音楽業界での地位を確立しました。

収録曲

「涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」

• - 作詞・作曲: Matjaž Kosi / 日本語詞: 及川眠子 / 編曲: 船山基紀

「Only Lonely」

• - 作詞・作曲: ベン・フィンドン、マイケル・マイヤーズ、ロバート・ピュージー / 日本語詞: 及川眠子 / 編曲: 船山基紀

アルバム収録

この単曲は、後に多くのアルバムにも収録されています。例えば、

• - Especially For You 〜優しさにつつまれて〜
• - Wink Hot Singles
• - WINK MEMORIES 1988-1996 - リマスタリング

テレビでの歌唱

Winkは「涙をみせないで」を多数のテレビ番組で披露しました。1989年の衣装やパフォーマンススタイルは今でも記憶に新しく、視聴者に強い印象を与えました。

カバーとパロディ

この曲は他のアーティストによってもカバーされており、台湾の女優ヴェガ・ツァイによる北京語版「舞貓」などがあります。また、真行寺恵里や他のアーティストも様々なアルバムでカバーを行っています。さらに、とんねるずによるパロディ曲「淋しい病気が止まらない」も存在し、Winkのヒット曲を題材にしています。

「涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」は、Winkの音楽キャリアにおいて重要な位置を占め、今でも多くのファンに親しまれています。

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