Eternity (Every Little Thingのアルバム)

『eternity』（エターニティ）は、日本の音楽グループEvery Little Thingが2000年3月15日に発表した3枚目のオリジナルアルバムです。avex traxからリリースされました。

このアルバムは、前作『Time to Destination』から約2年ぶりのオリジナルアルバムであり、3人体制での最後の作品となりました。リーダーでありキーボード担当の五十嵐充が、プロデュース活動に専念するため、このアルバムを最後にグループを脱退。オリジナルアルバムとしては、約10年後の9thアルバム『CHANGE』までリリースが途絶えることになります。

それまでのアルバムでは、五十嵐充がほぼ全ての楽曲の制作を手掛けていましたが、『eternity』ではメンバー3人で楽曲制作に携わる曲が多くなっています。本作以降、ボーカルの持田香織とギターの伊藤一朗も楽曲制作に積極的に関わるようになり、グループの音楽性に新たな変化をもたらしました。

アルバムは初回限定盤としてピクチャーレーベル仕様で発売され、その後のシングルカットにより、インストゥルメンタルやリミックスを除いた純粋なアルバム収録曲は3曲のみとなりました。

収録曲について

アルバムには全12曲が収録されています。以下にそれぞれの楽曲について解説します。

1. Pray
作詞・作曲・編曲：五十嵐充
13thシングルとしてリリースされた楽曲です。DyDo「Ti-Ha」のCMソングにも起用されました。

2. Reason
作詞：Every Little Thing、作曲：五十嵐充、編曲：Every Little Thing & 石塚知生
メンバー全員で楽曲制作に携わった楽曲です。

3. switch (Album Mix)
作詞：持田香織、作曲・編曲：伊藤一朗
14thシングルのカップリング曲をアレンジしたバージョンです。

4. Just be you
作詞：Every Little Thing、作曲：五十嵐充、編曲：Every Little Thing & 石塚知生

5. The One Thing
作詞：Every Little Thing、作曲・編曲：五十嵐充
映画「クロスファイア」の主題歌として使用されました。後に15thシングルのカップリング曲としてリアレンジされリカットされました。

6. Get Into A Groove
作詞・作曲・編曲：五十嵐充
13thシングルの2曲目です。TOYOTA「HILUX SURF」のCMソングとして使用されました。

7. Rescue me
作詞・作曲・編曲：五十嵐充
日本ゲートウェイのノートパソコン「Gateway Solo」のCMソングとして使用され、後に15thシングルの1曲目としてリカットされました。

8. Smile Again
作詞：Every Little Thing、作曲・編曲：五十嵐充
DyDo「Ti-Ha」のCMソングで、後に15thシングルの2曲目としてリカットされました。

9. sure (Orchestra Version)
作詞：持田香織、作曲：Every Little Thing、編曲：Every Little Thing & 星野靖彦
14thシングルのアレンジバージョン。五十嵐在籍時の最後のシングルであり、持田香織が初めてシングル曲の作詞を担当した楽曲です。

10. Who cries for me? (Pray Reprise)
作曲・編曲：五十嵐充
13thシングル「Pray」のコーラスをサンプリングした楽曲です。

11. sure (Are you sure? Mix)
リミックス：渥美尚樹
14thシングルのリミックスバージョンです。

参加ミュージシャン

Every Little Thing
持田香織：Vocal, Chorus
伊藤一朗：Electric Guitar, Acoustic Guitar
五十嵐充：Keyboards, Programming
サポートミュージシャン
桑島幻矢：Synthesizer, Programming
鈴木英俊：Acoustic Guitar (#9)
* Jeremy Lubbock：Strings Arrangement (#9)

『eternity』は、Every Little Thingにとって大きな転換期となった作品であり、3人体制の集大成、そして新たな音楽への挑戦が詰まったアルバムと言えるでしょう。

もう一度検索