Euphoric field

euphoric field

「euphoric field」は、2007年10月24日にジェネオンエンタテインメントからリリースされた、ELISAのデビューシングルです。テレビアニメ『ef - a tale of memories.』のオープニングテーマとして使用され、その美しい旋律とELISAの透明感あふれる歌声は、多くのファンを魅了しました。

楽曲の特徴

オンエアではイントロ部分がカットされた英語版が使用されましたが、最終回では一部のカットが変更され、歌も日本語版に差し替えられました。また、テレビアニメ第2期『ef - a tale of melodies.』の第11話では、挿入歌としても使用されています。

ELISAにとって初めてのレコーディング作品であり、表現方法に苦労したというエピソードも残っています。しかし、音楽評論家の冨田明宏は、デビュー当時のELISAが「ありのままの形でパッケージングされている作品として、十分成立する魅力がある」と評価しています。

アニメ関連情報サイト「アニメ！アニメ！」では、「作品の世界観を体現したかのようなクリアで神秘的な歌声が、瞬く間にファンの心を捉えた」とELISAの歌声を絶賛。アニメファンの間では「神曲」と称賛されたとも言われています。音楽情報サイトBARKSは、楽曲が広く受け入れられた理由として、「儚げな表情とは裏腹の強い存在感を持ったシンガーELISAの声はミステリアスな魅力を持ち、アニメの世界観を完璧に表現」したためであると分析しています。

リリースと売上

初回出荷分には、CDジャケットサイズの2008年のカレンダーの一部が同封されました。以降の『ef - a tale of memories.』関連CDやDVD（「悠久の翼 07.mix」等を除く）を全て揃えると、2008年のカレンダーが完成する仕掛けとなっていました。CDは発売後、2008年11月時点で3万枚の売上を記録するロングヒットとなり、「アニメ！アニメ！」の記事でも「新人として異例」と評されています。

その他バージョン

ELISAが歌うバージョン以外にも、『ef - a tale of memories.』のヒロインの声優達が歌うバージョン（全て日本語）が3種類存在し、それぞれのヒロインのイメージに合わせてアレンジが大きく変更されています。これらのバージョンは、以下のボーカルCDに収録されています。

ef-a tale of memories. ENDING THEME『Adagio by Miyako Miyamura』（歌：宮村みやこ(CV:田口宏子)）
ef-a tale of memories. ENDING THEME『Vivace by Kei Shindou』（歌：新藤景(CV:岡田純子)）
ef-a tale of memories. ENDING THEME『Andante by Chihiro Shindou』（歌：新藤千尋(CV:やなせなつみ)）

収録曲

1. euphoric field（Japanese）
2. euphoric field（English）
3. euphoric field（English TV-EDIT cho.2）
4. euphoric field（INST）

スタッフ

作詞：酒井伸和（minori）、西田恵美（「English」「english TV-EDIT cho.2」）
作曲・編曲・ピアノ：天門（minori）
バイオリン：土屋玲子
アコスティック&エレクトリックギター：柳英一朗
エレクトリックギター：酒井伸和
エグゼクティブプロデューサー：川村明廣
ゼネラルプロデューサー：関戸雄一
プロデューサー：松田章男
カバーイラストレーション：杉山延寛


「euphoric field」は、ELISAのデビューを飾るにふさわしい、透明感と神秘性に満ちた楽曲であり、アニメ『ef - a tale of memories.』の世界観を彩る重要な要素として、多くのファンに愛され続けています。

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