Ext JS

Ext JS: 高機能JavaScriptフレームワーク

Ext JSは、Ajax、DHTML、DOMスクリプティングなどの技術を駆使し、高度なインタラクティブWebアプリケーション（RIA）を構築するためのJavaScriptライブラリです。豊富なGUIコントロールとアプリケーションサポート機能を提供し、開発者の生産性を向上させます。

特徴

豊富なGUIコントロール

Ext JSは、Webアプリケーションに不可欠な様々なGUIコントロール（ウィジェット）を提供します。以下はその一部です。

• - テキストフィールド、テキストエリア：基本的な入力コントロール
• - 日付フィールド：ポップアップカレンダーによる直感的な日付選択
• - 数値フィールド：数値入力に特化したコントロール
• - リストボックス、コンボボックス：選択肢の提示と絞り込み
• - ラジオボタン、チェックボックス：複数選択、単一選択のコントロール
• - HTMLエディタ：リッチテキスト編集機能
• - グリッドコントロール：ソート、ロック、ドラッグ可能なカラムなど、高度なデータ表示・編集機能
• - ツリーコントロール：階層構造データの表示
• - タブパネル：領域を分割し、タブで切り替え
• - ツールバー：ボタンやメニューを配置
• - メニュー：デスクトップアプリケーション風のメニュー
• - リージョンパネル：フォームを複数のセクションに分割
• - スライダー：数値範囲の選択
• - ベクターグラフィックスチャート：データ可視化

これらのコントロールの多くはAjaxを介してWebサーバーと通信し、動的なデータ連携を実現します。

アプリケーションサポート

Ext JSは、アプリケーション開発を支援する様々な機能も提供します。

• - モーダルダイアログ：ユーザーに注意を促すダイアログ表示
• - 入力検証：リアルタイムな入力チェック
• - 状態管理：アプリケーションの状態を保持
• - DOMセレクタ：ページ要素の操作
• - データストア：データ管理
• - /XMLサポート：データフォーマットの生成・管理

バージョン履歴

• - Ext JS 2.0: 2007年12月リリース。デスクトップアプリケーションに近い操作感と機能を提供。APIドキュメントも刷新。
• - Ext JS 3.0: 2009年6月リリース。REST通信のサポート、Ext.Directサーバーサイドプラットフォームの追加。フラッシュチャート、ListViewエレメントの追加。バージョン2.0との後方互換性あり。
• - Ext JS 4.0: 2011年4月リリース。クラス構造の大幅な変更、データパッケージの変更、SVG/VMLによるアニメーション、新しいチャート、テーマ設定。MVCアーキテクチャの導入。
• - Ext JS 5.0: 2014年6月リリース。1つのコードベースでデスクトップ/タッチデバイス対応。MVVM、双方向データバインディング、レスポンシブレイアウト、グリッドウィジェットの強化。グラフ描画のタッチ操作最適化、金融チャート機能の追加。
• - Ext JS 6.0: 2016年3月リリース。Sencha Touchとの統合。

ライセンス

Ext JSのライセンスは、過去に何度か変更されています。初期のオープンソース版はLGPLでしたが、利用条件に制限がありました。その後、GPLとのデュアルライセンスとなり、現在はGPL 3.0または商用ライセンスを選択できます。ライセンスの変遷は、コミュニティ内で議論を呼ぶこともありました。

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