Eyes (渡辺美里のアルバム)

アルバム『eyes』概要

『eyes』（アイズ）は、渡辺美里のキャリア初のオリジナルアルバムで、1985年10月2日にリリースされました。この作品は、EPIC・ソニーから発売され、当時の若手作家陣が参加していたことでも知られています。代表的な参加者には、TM NETWORK|TM_NETWORKの小室哲哉や木根尚登、大江千里、岡村靖幸などください。さらに、先輩アーティストの白井貴子が楽曲を提供したことも、このアルバムの特徴です。

デビューシングル「I'm Free」や、そのカップリング「タフな気持で (Don't Cry)」は、長い間このアルバムには含まれていませんでしたが、2015年に30周年を記念するボーナストラックとして収録されたことで、ようやく作品として形を成しました。これに合わせて同年12月には、『eyes -30th Anniversary Edition-』が発売され、当時未収録だった楽曲もお楽しみいただける内容となっています。

音楽性

このアルバムには幅広いジャンルの楽曲が収められています。例えば、5曲目の「悲しいボーイフレンド」は、2009年に公開された同名映画のモチーフとして作られました。また、10曲目の「きみに会えて」は、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』において印象深い挿入歌として使用されています。この曲は、作曲を担当した小室哲哉が、後に自身のアルバム『Hit Factory』でセルフカバーしています。

ディスクジャケット

アルバムのジャケットは印象的で、表面には不機嫌そうな表情で前髪をハサミで切られそうな渡辺の姿が映し出されています。そして裏面には、サングラスをかけた笑顔の彼女が描かれました。この撮影を手掛けた大川直人は、渡辺がスタジオでメイクを受けている際の光景が特に印象に残ったと述べています。

30周年記念版

『eyes -30th Anniversary Edition-』では、デビュー30周年を記念して、当時未収録だった「I'm Free」や「ルージュの色よりもっと」などの楽曲が初めて収録されました。このリリースに伴い、2016年には「名盤ライブ『eyes』」と題された特別なライブパフォーマンスが行われ、ファンにとって特別な思い出となっています。

リリース情報

2015年12月16日にエピックレコードジャパンから、完全生産限定盤と通常盤がリリースされました。完全生産限定盤にはCDとLPが同梱されており、高品質Blu-spec CD2仕様となっています。また、音楽評論家によるスペシャルライナーノーツも掲載されるなど、ファンにとって価値のあるアイテムとなっています。

参加ミュージシャンとクレジット

アルバムには多数の優れたアーティストが参加しており、ドラムには青山純や山木秀夫、ベースには後藤次利や美久月千晴が名を連ねています。ギター、キーボード、パーカッションなど多様な楽器の演奏者が集まり、渡辺美里の音楽の幅を広げています。生産やディレクションのチームも注目され、プロデューサーには小坂洋二が名を連ねています。

このように『eyes』は、渡辺美里の音楽活動の出発点であり、多くのアーティストとのコラボレーションを通じて彼女自身の成長を示しています。

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