F・Marinos Sports Park 〜Tricolore Base Kurihama〜

F・Marinos Sports Park 〜Tricolore Base Kurihama〜

「F・マリノス スポーツパーク トリコロールベース・くりはま」は、横浜F・マリノスの専用練習場で、日本でのサッカー振興と地域活性化を目指した施設です。以前は港町・横浜市の「マリノスタウン」を練習場として利用していましたが、2015年に契約が満了し、その後は複数のグラウンドを借りての活動を余儀なくされていました。

このような状況の中で、マリノスのもう一つのホームタウンである横須賀市が2019年から手がけたのがこのスポーツパークです。旧くりはまみんなの公園の敷地を改修し、サッカー用の天然芝グラウンドとフットサルコートを整備。全体の敷地面積は36,511平方メートルで、観覧用スタンドやトレーニング施設、会議室なども設けられました。このプロジェクトには約64億円の総事業費が投じられ、年間利用料はクラブ側から横須賀市へ1億7000万円が支払われます。

横浜マリノスの社長である中山昭宏は、「この空間が地域の人々にとって開かれた場となり、スポーツを通じて町の活性化に貢献できることを望んでいる」とコメントしています。スポーツパークには、マリノスの選手たちが最適な環境で練習でき、更に地域に貢献できるような場所であることが期待されています。また、地域の活力を創出するための基盤となることも目指されています。

施設の整備にあたり、横須賀市は新たな公園「久里浜1丁目第2公園」を設け、子どもたちが遊べる遊具やビオトープ、展望デッキなどの設備を追加しました。この取り組みは、地域住民のふれあいの場を提供し、活気のあるスポーツ文化を育てることを意図しています。

ここで注目すべきは、地域連携の強化です。横須賀市、横浜マリノス、F・マリノススポーツクラブ、JR東日本、京浜急行電鉄が協力し、久里浜地区を中心にしたスポーツレクリエーションの拠点を目指す基本協定を結んでいます。さらに、久里浜駅周辺も「久里浜F・マリノス通り」として名称が変更され、地域の一体感を高める取り組みが行われています。

2023年1月10日にオープニングセレモニーが実施されると、最初のグラウンドとクラブハウスが完成し、その後すぐに選手たちの練習が開始されました。そして、続いて完成した2面目のグラウンドや一般利用向けのフットサルコートが、6月5日から開放されることが発表されています。国鉄と京急久里浜線の駅から徒歩10分とアクセスも良好で、地域住民や観客の利用が地域活性化に繋がることが期待されています。

施設概要は以下の通りです：

• - 敷地面積：36,511平方メートル
• - サッカーグラウンド：2面（天然芝、105m×68m）
• - フットサルコート（人工芝、ナイター照明あり）
• - 観客席：約500席
• - 一般利用可能施設：会議室A・B、フットサルコート（25m×42m）、レストラン「Kurihama Terrace」

このように、横浜F・マリノスの新たな拠点であるスポーツパークは、地域振興とスポーツの融合を目指す重要な施設となっています。

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