FAIRCHILD (バンド)

FAIRCHILD（フェアチャイルド）

FAIRCHILDは、1980年代末期から1990年代前半にかけて活動した日本の音楽バンドです。ボーカルのYOU、ベースの戸田誠司、ギターの川口浩和の3人で構成されていました。

バンドの結成と音楽性の変遷

1988年、テクノポップバンドSHI-SHONENの中心人物だった戸田誠司が、ボーカルとしてYOUを迎え、新たにFAIRCHILDを結成しました。戸田は当初、SHI-SHONENの再始動を考えていましたが、YOUの加入によってバンドのコンセプトが変化し、FAIRCHILDとして活動を開始したと語っています。この際、戸田はベースを担当することになりました。

初期のFAIRCHILDは、SHI-SHONENの流れを汲むテクノポップサウンドに、YOUの独特でコミカルなボーカルが特徴的な楽曲が中心でした。しかし、後期になるとポップス路線へと転換し、幅広い層に受け入れられるような音楽性を展開しました。1990年には、サントリー「紅茶のお酒」のCMソングに「探してるのにぃ」が起用され、YOUが白熊の着ぐるみを着てCMに出演したことで、バンドの知名度は一気に上昇しました。

解散とその背景

FAIRCHILDは、所属していたアミューズとの専属契約解除に伴い、一度は解散を言い渡されました。しかし、その後事務所を移籍し、活動を継続しました。しかし、YOUのタレント活動への本格的なシフト、そしてメンバー間の音楽性の違いが顕著になり、1993年に解散という形になりました。

YOUは、FAIRCHILDの活動と並行して、テレビ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』にレギュラー出演するなど、タレントとしての知名度を高めていました。解散を機に、YOUはソロタレントとしての活動に軸足を移し、現在も女優やタレントとして幅広く活躍しています。また、ラストシングルとなった「きらいだよ」（1992年）は、『ダウンタウンのごっつええ感じ』のオープニングテーマとして使用され、YOU以外のメンバー2人もオープニング映像に出演しました。

解散をめぐるエピソード

YOUは、FAIRCHILD解散後、いくつかのテレビ番組で「ギターの人がベースの人を殴って解散した」というエピソードを語っていました。しかし、2008年放送の『Goro's Bar』では、解散の日の打ち上げでギターの川口がわざわざベースの戸田を殴り、その後逃走したという真相が語られました。その際、川口は事前に車を準備しており、殴った後すぐに車で逃げ、その後しばらく消息不明だったものの、後にインドで発見されたというエピソードが明かされました。

また、メンバー間の確執は、2005年のインタビューで戸田が川口のギタープレイについて「あれしか弾けない」と答えていることからもうかがえます。

メンバー

• - YOU：ボーカル、作詞担当。
• - 戸田誠司：ベース、プログラミング、作曲担当。
• - 川口浩和：ギター担当。

解散後のメンバーそれぞれの活動については、各メンバーの個人ページを参照してください。

作品

シングル

（シングルタイトルは省略）

アルバム

オリジナル・アルバム

（オリジナルアルバムタイトルは省略）

ベスト・アルバム

（ベストアルバムタイトルは省略）

映像作品

（映像作品タイトルは省略）

タイアップ曲

探してるのにぃ（サントリー「紅茶のお酒」CMソング）

脚注

（脚注は省略）

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