FAN TAN

FAN TAN（ファンタン）

FAN TANは、人気演劇ユニットTEAM NACSのメンバーである大泉洋と戸次重幸によって結成された音楽ユニットです。彼らは2004年に誕生し、活動を開始しました。所属事務所はCREATIVE OFFICE CUE、レーベルはザ・ミュージックカウンシルです。FAN TANは、北海道テレビ放送（HTB）のバラエティ番組『おにぎりあたためますか』の企画をきっかけに生まれました。

結成の背景

FAN TANの設立は、2003年の釜山国際映画祭での出来事から始まりました。映画『river』の出演者であった大泉と戸次、さらに彼らの所属事務所の社長である鈴井貴之が舞台挨拶を行った際、サインを求められる中で大泉が冗談まじりに「ハングル語で曲を作りたい」と発言しました。この発言がきっかけとなり、彼らは音楽ユニットとして活動を開始することにしました。

その後、制作が進み、ソニー・ミュージックエンタテインメントのザ・ミュージックカウンシルと契約し、アジア進出を目指すことになります。ユニット名については共演者の佐藤麻美が考える予定でしたが、公募を経て中国語で「おにぎり」を意味する「握団（ファンタン）」から名付けられました。この名前は、大泉（FAN兄さん）と戸次（TAN兄さん）それぞれのニックネームにも由来しています。

初期の活動とヒット曲

2004年6月23日、FAN TANは「FAN TAN feat. The Uncoloured」という名義でデビューシングル「起きないあいつ」をリリースしました。この曲はオリコンチャートで初登場7位を記録し、北海道では1位に達するなど、多くの支持を受けました。また、同年の8月には台湾でも「飯団 feat. 無色地帯」としてリリースすることで、彼らのアジアデビューも果たしました。

活動停止とその後

2004年9月26日、彼らは札幌教育会館で「私達、大泉洋と佐藤重幸は、これでFAN TAN 卒業します!」と活動停止を発表しました。翌年の2005年1月19日には、彼らの活動の軌跡と「起きないあいつ」のアコースティックバージョンを収録したDVD「ありがとうFAN TAN、さようならFAN TAN」をリリースし、正式に活動を終えました。

活動を停止した後、FAN TANとしての目立った活動は行われていませんが、2014年には『CUE DREAM JAM-BOREE 2014』で新曲「出ていったあいつ」を披露し、10年ぶりのパフォーマンスが話題となりました。さらに、2人はTEAM NACSとしての活動を続ける他、バラエティ番組『おにぎりあたためますか』や音楽番組『SONGS』、ドラマなどで共演を重ねています。

FAN TANは、短い活動期間にもかかわらず、それぞれの魅力と独自のスタイルを持ったユニットとして、多くのファンに愛され続けています。

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