FIDEオンラインアリーナ
FIDEオンラインアリーナについて
FIDEオンラインアリーナは、国際チェス連盟（FIDE）が公式に運営するオンラインチェス対局プラットフォームです。このプラットフォームは、世界中のチェス愛好家がオンラインで対局を楽しめるだけでなく、公式戦やトーナメントに参加し、FIDE公式レーティングやタイトルを取得できるという点で、大きな特徴を持っています。
プラットフォームの歴史
FIDEオンラインアリーナのサーバーテストバージョンは2013年8月8日に開始され、同年10月にはすべての機能が利用可能な完全版が発表されました。2014年4月4日には、当時のFIDE会長であるキルサン・イリュムジノフ氏によって、完全稼働版の開始が発表されました。
主な機能と特徴
- - 公式オンライン対局: FIDEオンラインアリーナは、国際チェス連盟が唯一公式に認めるオンラインチェスプラットフォームです。公式戦やトーナメントに参加することで、FIDEのオンラインレーティングを得ることができます。
- - 国際レーティングとタイトル: 一定の基準を満たすことで、国際的な公式レーティングが付与され、さらにオンライン版のタイトルも取得できます。これらのタイトルは、FIDE公式タイトルとして、OTB（Over The Board：実戦）競技会でも選手の名前の前に表示されることが計画されています。
- - インターフェースの改善: 2015年12月21日には、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための新しいインターフェースが公開されました。
- - 会員数と国籍: 2015年9月の内部報告書によると、会員数は4805人で、そのうち有料会員は2078人でした。最も会員数が多い国はインドです。
- - ニュースレターの発行: 2016年1月7日には、最初のニュースレターが発行され、2016年のイベント計画が発表されました。このニュースレターでは、オンラインアリーナで獲得したタイトルが、FIDEの月次レーティングリストに記載されることが発表されました。
FIDEの公式タイトルについて
FIDEの公式タイトルに関する規定では、GM（グランドマスター）、IM（インターナショナルマスター）、FM（FIDEマスター）、CM（キャンディデイトマスター）とその女子版のみがFIDEによって認定されています。オンラインアリーナで取得できるタイトルについては、規定上、明確な言及はありません。
今後の展望
将来的には、FIDEオンラインレーティングと、ブリッツおよびラピッドの持ち時間で行われる実戦大会のレーティングを統合する計画も発表されています。これにより、オンラインと実戦の両方でのチェスレーティングが一元化され、より公平で透明性の高い評価システムが構築されることが期待されています。
まとめ
FIDEオンラインアリーナは、オンラインでチェスをプレイし、国際的な公式レーティングやタイトルを獲得できる国際チェス連盟公式のプラットフォームです。今後もサービスの改善や機能の拡充が進められ、世界中のチェス愛好家にとって、ますます重要なプラットフォームとなるでしょう。
参考文献
- - FIDE Online Arena
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