FKスロボダ・ムルコニチ・グラード

FKスロボダ・ムルコニチ・グラードは、ボスニア・ヘルツェゴビナのスルプスカ共和国、ムルコニチ・グラードをホームタウンとするサッカークラブです。1945年に創設され、地域に根ざした活動を続けています。

歴史

創設以来、長らく地域リーグで活動していましたが、2010年にドルガ・リーガRS・西地域で優勝を果たし、プルヴァ・リーガRSへの昇格を決めました。昇格初年度は11位でシーズンを終え、見事残留を果たしています。このシーズン、優勝したコザラ・グラディシュカはシーズンを通して4敗を喫しましたが、そのうちの1敗はスロボダ・ムルコニチ・グラード戦であり、その実力の一端を示しました。

2012年には、クプ・レプブリケ・スルプスケ（スルプスカ共和国カップ）で決勝に進出しました。決勝ではボラツ・バニャ・ルカと対戦し、0-0のままPK戦に突入。しかし、PK戦では1-3で敗れ、惜しくも準優勝に終わりました。

2015-16シーズンは、プルヴァ・リーガRSで残留争いに巻き込まれました。最終第32節まで予断を許さない状況が続き、スティエスカ・フォチャ、レオタル・トレビニェと勝ち点48で並びました。しかし、当該チーム間の対戦成績により、スティエスカ・フォチャが残留を決め、スロボダ・ムルコニチ・グラードとレオタル・トレビニェは降格圏に沈むこととなりました。ところが、同年7月、ムラドスト・ヴェリカ・オバルスカが財政問題を理由にレギオナルナ・リーガ・東地域へ降格。この影響で、スロボダ・ムルコニチ・グラード、レオタル・トレビニェ、スロボダ・ノヴィ・グラードの3チームがプルヴァ・リーガRS残留の候補となりました。最終的に、スルプスカ共和国サッカー連盟の緊急委員会が開かれ、その結果、最も順位が上位であったスロボダ・ムルコニチ・グラードが残留することが決定しました。この決定は、クラブにとって大きな喜びであり、翌シーズンへの希望を繋ぐものとなりました。

獲得タイトル

* ドルガ・リーガRS：1回 (2009-10シーズン)

このように、FKスロボダ・ムルコニチ・グラードは、決して平坦ではない道のりを歩みながらも、地域に根ざしたクラブとして存在感を示し続けています。今後の活躍にも期待が集まっています。

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