FM mle1915軽機関銃

FM Mle1915 CSRG

FM Mle1915 CSRG（Fusil-Mitrailleur mle 1915 CSRG）は、フランスによって開発された自動小銃あるいは軽機関銃です。この銃は、開発者ルイ・ショーシャの名前から「ショーシャ軽機関銃」としても知られています。CSRGという略称は、設計者の名前の頭文字を取ったものです。

概要

1914年に勃発した第一次世界大戦の影響を受け、フランス軍は攻撃戦術を見直し、軽量で運搬しやすい自動火器の開発を急ぐ必要がありました。その結果、Mle1915が設計されました。元々の設計者ルイ・ショーシャ大佐は、軽量で一人の兵士が容易に扱える自動火器を目指していました。

この銃は、製造の迅速化を図るため、多くの部品が簡略化され、プレス加工が導入されました。また、一般的な工場設備でも生産できるよう、緩やかな公差が採用されています。Mle1915は軽量であり、突撃射撃にも対応していましたが、故障が相次ぎ、評価は低いものでした。

背景

第一次世界大戦前、フランス軍は個人の火力よりも大規模攻撃を重視しており、機関銃や自動小銃の導入には慎重でした。しかし、戦争が勃発し、フランスはいち早く大量の自動火器を必要とすることになりました。現行の主力機関銃であるMle1914は高価で移動に難があるため、より軽量で扱いやすい新型火器が求められるようになりました。

設計

設計はピュトー造兵廠の技術者、ルイ・ショーシャとシャルル・シュターが担いました。彼らは、戦争勃発前から自動火器の改良に取り組んでおり、1913年には試作モデルを軍に提出しましたが、破損が頻発し、採用されませんでした。そうした中、1914年の戦争勃発を受けて、ショーシャたちは新たな設計に取り組み、Mle1915の基盤が作られました。

この新型自動小銃は、生産コストを抑えるために簡略化が施され、接合部にはリベットが用いられました。銃の作動方式はロングリコイルを使用し、弾倉は独特の半円形を持ち、通常20発の弾薬を収めることができました。しかし、設計上多くの問題をはらんでいました。

欠点

主な欠点は弾倉の構造に起因するもので、バネが弱く装弾不良を引き起こすことが多くありました。さらに、弾倉は泥や水が入りやすく、使用環境による故障の原因となりました。ロングリコイル機構の設計は過熱しやすく、長時間の使用が難しいことが問題視されました。加えて、軽量化に伴い、反動が大きく射撃時の安定性を欠くことも評価を下げる要因となりました。

運用

1916年にはフランス軍に正式採用され、初めて実戦投入されたのはヴェルダンの戦いでした。Mle1915は突撃射撃の戦術に合致し、兵士は弾薬を持ちながら前進することが求められました。戦術のニーズに応じて運用が増えましたが、故障の多さが問題視され続けました。

アメリカ陸軍も本銃の採用を決定し、M1915という名称で配備されました。アメリカ兵からは「ショーショー」と呼ばれるなど、その性能については否定的な意見が多く、戦争終結までには評価が低下していきました。最終的には250,000丁以上が生産され、世界各国で使用されることになりました。

採用国と影響

Mle1915はフランス軍以外でも採用され、アメリカやベルギーなどがその例に挙げられます。ベルギーでは弾薬の仕様変更が行われ、アメリカではM1918とのモデルが比較された結果、Mle1915が一定の人気を保つこととなりました。弾薬の供給や構造の工夫により、様々な国で使用が続けられましたが、最終的にはより優れた火器に更新される運命にありました。

このように、FM Mle1915 CSRGは戦術の変化を反映した重要な火器であり、戦争の技術的進化を示す製品でもありましたが、欠陥も多く、評価は分かれました。

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