FMきりしま

FMきりしまの概要

FMきりしま（エフエムきりしま）は、鹿児島県霧島市および姶良市の一部地域でFM放送を行う特定地上基幹放送事業者です。愛称は「プラスきりしま」であり、地域のコミュニティ放送局として設立されました。2005年に霧島市が発足した際、住民の地域への関心が薄かったことを受け、地域情報を提供することで一体感を醸成し、防災情報も発信することを目的として開局しました。

放送内容

FMきりしまは、霧島市内の92.5%の世帯で受信可能な放送エリアを持ち、76.9MHzで送信されています。特に、2022年度には横川地区でも受信できるように中継局が整備されました。さらに、私たちの放送はスマートフォン向けアプリ「FM++」を通じて、直接受信が難しい地域のリスナーにも届けられています。

放送は24時間行われていますが、一般視聴に適したプログラムは主に7時から22時まで放送されます。これらの番組はすべて自社制作で、特に平日は朝・昼・夕方に生放送が行われます。他の時間帯は収録番組や再放送が行われ、土日は再放送と音楽放送が中心です。また、行政の重要情報も朝と夕方に提供されています。

新しい試みと技術

FMきりしまでは、2022年から鹿児島県内のコミュニティ放送局として初めて「AIアナウンサー」を導入しています。これにより、局が無人の時間帯でも自動的に避難情報などを放送することが可能になりました。特に、台風の接近時には数分ごとに最新の気象情報をリスナーに届けることができる体制が整ったことで、地域の安全確保にも役立っています。

プラスきりしまカード

また、2013年には「プラスきりしまカード」が発行され、加盟店での利用を通じて地域経済活性化を促進しています。このカードは、以前から存在していた「縄文きずなカード」のリニューアル版で、設立当初から活発に利用されています。

沿革

FMきりしまは2012年11月15日に設立され、翌年から本格的な放送を始めました。開局当初から地域密着型の放送を心がけており、時には地域の高校生をパーソナリティとして起用するなど、若者の意見や活力を取り入れる施策も行っています。さらに、2023年には新しい中継局が開局し、地域の情報をさらに効果的に伝えるための努力が続けられています。

地域の声を反映し、多様な情報を発信することで市民の生活をより豊かにするFMきりしま。今後も地域とのつながりを大切にしながら、地域活性化に寄与する放送局としての役割を果たし続けることでしょう。

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