FNBスタジアム

ファースト・ナショナル・バンク・スタジアム

ファースト・ナショナル・バンク・スタジアム（FNBスタジアム）、またの名をサッカー・シティ・スタジアムは、南アフリカ共和国ハウテン州のヨハネスブルグに存在する大型のスポーツ施設です。このスタジアムは、アフリカ大陸でエジプトのミスル・スタジアムに次ぐ広さを誇ります。

概要

同スタジアムの命名権は、南アフリカの大手金融機関であるファースト・ナショナル・バンクが持っています。そのため、公式名称には銀行名が含まれています。しかし、特に2010年に開催されたFIFAワールドカップでは、その規定によって名称が一時的に「サッカー・シティ・スタジアム」に変更されました。この変更は、スタジアム内に設置された照明設備付きの屋根の影響もあってのことでした。なお、ワールドカップ中はFIFAのスポンサーシップにより、スポンサー以外の企業名が排除されているため、FNBの名称も例外ではありませんでした。

歴史

スタジアムの建設は1989年に始まり、数々の重要なスポーツイベントを開催してきました。特に、1996年と2013年にはアフリカネイションズカップ決勝がここで行われ、多くの観客を魅了しました。また、2010年8月に行われたラグビートライネイションズの試合では、南アフリカ代表とオールブラックスの対戦が組まれ、フリーダムカップとして知られる名勝負が展開されました。

2011年の2月13日には、あのU2の360°Tourが行われ、94,232人もの観客が集まりました。このイベントはアーティストの人気の高さを示すとともに、スタジアムの収容能力を証明するものでした。

さらに、2013年8月17日には、ネルソン・マンデラの功績を称えるために開催された「ネルソン・マンデラ・スポーツ&文化デー」が注目されます。イベントでは南アフリカ代表とアルゼンチンのラグビーの試合や国際サッカーの試合、さらには音楽コンサートも行われました。当時、ネルソン・マンデラ氏は闘病中で、多くの参加者が彼の回復を祈願する中で、祝福の意を込めた催しとなりました。

残念ながら、同年12月5日にネルソン・マンデラ氏は亡くなり、12月10日には彼の公式追悼式がここファースト・ナショナル・バンク・スタジアムで行われたことも記憶に新しいです。

このように、FNBスタジアムは単なるスポーツの場ではなく、歴史的なイベントが数多く行われ、多くの人々に感動を与えてきた場所なのです。今後もその重要性は変わらず、多くの人々に親しまれることでしょう。

もう一度検索