FNNニュースレポート5:30

『FNNニュースレポート5:30』は、フジテレビ系列で放送されていた土曜日と日曜日の夕方のニュース番組です。1980年4月5日から1985年3月31日までの約5年間、週末の夕方に最新のニュースを伝えていました。

番組の概要

この番組は、それまで約15年間放送されていた『FNNテレビ土曜・日曜夕刊』の後継番組としてスタートしました。『FNNニュースレポート6:00』の週末版という位置づけで、放送時間は17:30から18:00まででした。番組構成は、最初の18分45秒で全国ニュースを放送し、残りの11分15秒で各地域のローカルニュースと天気予報を伝えていました。この構成は、現在の『Live News イット!』の土日版と同じ形式です。

1984年10月には、FNN系列の夕方ニュースとして『FNNスーパータイム』が開始されました。しかし、当初このタイトルが適用されたのは月曜日から金曜日のみで、土曜日と日曜日は1985年3月31日まで『FNNニュースレポート5:30』のタイトルが継続されました。翌週の4月6日からは、すべての曜日で『FNNスーパータイム』に統一されました。

ただし、一部のFNN系列局では独自の番組タイトルを使用していたため、オープニングではキャスターが「土曜日（日曜日）5時半のニュース」とコメントしていました。これは、各局の事情に合わせた柔軟な対応が取られていたことを示しています。

オープニングとテーマ音楽

オープニング映像は、基本的に『FNNニュースレポート6:00』と同じ構成で、「6:00」が「5:30」に変更されただけでした。提供部分の映像は、『6:00』の高速道路の早回しではなく、交差点を歩く人々の様子が使われていました。また、タイトルロゴの色も異なり、『6:00』が赤色だったのに対し、『5:30』は緑色が使用されていました。

ヘッドライン紹介時のBGMも異なっており、『6:00』ではタイプライターとテレックス印字音が使われていましたが、『5:30』では電子音楽が使用されていました。提供クレジットについては、日曜日のみ日付テロップが画面中央に表示されていました。この形式は、後に『FNNスーパータイム』の週末版でも1992年まで継続されました。ただし、一部地域ではスポンサーの関係で日曜日にも提供クレジットが表示されていた局もありました。

関西テレビでは、独自のオープニング映像が使用されていました。宇宙空間をバックに奥へ奥へと突き進むような映像が使われ、これは当時の『KTVニュース』と同様のものでした。土曜日のエンディングは5秒間の無音ブルーバックで終了していましたが、日曜日はオープニング映像と同じものが使用されていました。東海テレビも、独自の静止オープニングとエンディング画像、そして独自の音楽を使用していたようです。

ジングル

番組内で使用されていたジングルは、時期によって変化がありました。
1980年4月 - 1984年3月：『6:00』と同じく、タイプライター音とテレックスの印字音が使用されていました（約5秒）。
1984年4月 - 1985年3月：『FNNニュース・明日の天気』や『産経テレニュースFNN』（昼版）で使用されていた5秒エンディングと同じでしたが、最後の「ジャン!」という音はカットされ、「ジャン!」の前のメロディが長く伸びたものが使用されました。

ネット局と備考

一部の系列局では、番組終了後も独自の番組タイトルを使用していました。例えば、北海道文化放送では1988年3月27日まで日曜日の『FNNスーパータイム』を『uhbニュースレポート5:30 FNN』と改題して放送していました。岡山放送では、同じく1988年3月27日まで日曜日の『FNNスーパータイム』を改題してこの番組を継続していました。土曜日については、1985年4月6日から1988年3月26日まで『FNNニュースレポート6:00』として放送されていました。この際、テーマ曲には『産経テレニュースFNN』などで使用されていた、たかしまあきひこ作曲のものが使用されました。

この番組は、1980年代前半のFNNニュースの変遷を象徴する番組の一つであり、その後のニュース番組の発展に影響を与えたと言えるでしょう。

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