FNS27時間テレビ (2007年)

FNS27時間テレビ 特集：みんな なまか だっ! ウッキー!ハッピー!西遊記!

2007年7月28日から29日にかけて、フジテレビ系列で生放送された「FNS27時間テレビ みんな なまか だっ! ウッキー!ハッピー!西遊記!」。このイベントは、総合司会としてSMAPの香取慎吾が初めて担当し、彼が扮する孫悟空が大いに盛り上げました。今回のテーマは「なまか（仲間）」で、映画『西遊記』の公開に伴う特別企画でした。このようにドラマをベースにしたFNSの日は今回が唯一の試みとなります。

番組は、当初予定されていた参議院議員選挙の投票日変更により、放送時間が短縮される影響を受けました。結果として、26時間54分から26時間15分へと放送時間が短縮され、番組の終わりは21時15分に前倒しされました。この特別番組の中では、19時59分から数分間、次の選挙特番のコーナーが放送され、出口調査結果が発表されたことも話題となりました。

この番組では、全国のスタッフが「5927」（悟空27時間）と書かれた黄色のTシャツを着用して参加しました。このデザインは、香取が以前メインパーソナリティを務めた『24時間テレビ』のパロディとしても意義がありました。また、東京都江東区に新たに完成したフジテレビ湾岸スタジオからの生放送が行われ、一部のコーナーは、名称が決まる前の「フジテレビ新スタジオ」として展示されました。

出演者の顔ぶれ

香取慎吾が総合司会を務める中、高島彩フジテレビアナウンサーや、渡辺和洋、田中大貴といったアナウンサーが進行役として参加し、深津絵里、内村光良、伊藤淳史、水川あさみ、多部未華子など多彩なキャストが登場しました。特に、深津絵里は三蔵法師として、内村光良（ウッチャンナンチャン）は沙悟浄として活躍しました。

番組構成と内容の特徴

番組中でも特に注目されたのは、香取の6変化というパートで、様々なキャラクターに扮した彼が登場しました。映画「西遊記」の孫悟空や、「サタ☆スマ」の慎吾ママ、さらには大河ドラマ『新選組!』の近藤勇など、多岐にわたる役柄を演じて会場を盛り上げました。また、FNS各局対抗で行われた「目指せストライク！TEN竺ボウリング」といった企画も敢行されましたが、ストライクは15発止まりで、視聴者からは多くの苦情が寄せられる結果となり、香取はその後謝罪する事態に陥りました。この対抗戦では、選挙特番に出演予定であった渡辺和洋が実況を担当し、宮崎からの応援ゲストに現県知事の東国原英夫も参加しました。

香取はさらに、絵本制作に取り組む「悟空文庫」として、日本と世界の子供たちを元気づける活動を行いました。この企画には全国から寄贈を募り、集まった絵本は教育機関に寄贈されました。この中には、自ら絵本を作成した子供もおり、多くの参加者の心を捉えました。

問題とその影響

番組内の企画「ハッピー筋斗雲」では一般人女性への霊視が行われ、その内容が虚偽であったとして問題視されました。結果として、放送倫理・番組向上機構（BPO）からの指摘を受け、放送局は謝罪を余儀なくされました。こうした問題が発生したことで、放送内容の倫理面や出演者のプライバシーに対する配慮不足が浮き彫りになりました。

スタッフの協力

制作は、様々な技術スタッフと美術スタッフによるチームワークで支えられました。実行委員会のリーダーシップの下、音声、照明、美術など、多岐にわたるジャンルのスペシャリストが協力し合い、見応えのある番組作りを実現しました。また、多くの制作会社やスタジオが今回の放送に協力し、フジテレビの生放送のクオリティを高める要因となっていました。

このように、「FNS27時間テレビ みんな なまか だっ! ウッキー!ハッピー!西遊記!」は、多くの楽しさと共に、苦情や問題を抱えつつも視聴者に印象的な時間を提供した特別な番組でした。

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