FRIDAY AMUSIC ISLANDS

FRIDAY AMUSIC ISLANDSについて

FRIDAY AMUSIC ISLANDS（フライデー・アミュージック・アイランズ）は、FM802によって放送された音楽プログラムで、1989年の開局から1999年9月24日までの10年間にわたり、多くのリスナーに親しまれました。この番組は、DJ・ヒロ寺平が毎週金曜日に6:00から19:00までの13時間を一人で担当し、出演や構成、選曲を行うというスタイルが特徴で、当時の日本のFMラジオ界では前例のない試みでした。このような長時間放送は、後にギネスブックにも取り上げられることになります。

FM802は、開局時にヒロ寺平に対して、月曜日から木曜日までのワイド番組のDJとしての参加を願いましたが、彼はテレビ神奈川で音楽番組を担当していたため、最初は難色を示していました。しかしFM802の編成担当者が「横の帯（月〜木）が無理なら縦の帯（金曜日の長時間ワイド）はどうか？」と提案したことで、ヒロ寺平はこのユニークな形式にひかれ、出演を決意しました。

最終回では、ザ・ラストという特別な意味も込められ、特ゲストとして大友康平が予定されていました。彼は14時台に到着する予定でしたが、台風の影響で新幹線が遅れ、出演が危ぶまれる事態に。しかし、なんとか17時台に登場することができました。ヒロ寺平と大友康平は番組の最後に、伝説的な鳳啓助のものまねを披露し、その様子は多くのファンに記憶されています。

最終回の放送が終了した後、ヒロ寺平は新たな番組、HIRO T'S MORNING JAMやHIRO T'S FRIDAY MORNING JAMを開始し、月曜日から木曜日ではなく、横の帯が実現したのです。

番組の構成

FRIDAY AMUSIC ISLANDSの放送は、計画的に組まれたフォーマットに従って行われていました。06:00にスタートし、まず06:10にはニュースと天気予報が伝えられます。その後、交通情報を定期的に更新し、様々な音楽コーナーが展開されます。特に、07:00の時報・オープニングはリスナーにとって重要なフックとなり、07:15以降も交通情報が入れられながら、リスナーのニーズに応える内容が盛り込まれました。

午前中から昼にかけては、「NIPPONHAM POWER BEAT LUNCH」などのコーナーが設けられ、音楽と共にリスナーに情報を届けるスタイルが確立されました。15:35には交通情報やニュースも間に挟まれ、16:00からは、「RADIO&RECORDS TOP 10 HITS」が流れるなど、リスナーにとって魅力的な内容が続きます。

また、17:00からは「FUNKY FRIDAY PARTY」が始まり、リクエストに応じた音楽が流れ、金曜日の夜に向けての高揚感を醸成しました。そして、最終盤にはエンディングを迎え、最後のニュースや天気予報を伝えて番組は締めくくられます。

まとめ

FRIDAY AMUSIC ISLANDSは、ヒロ寺平のユニークなスタイルでリスナーを魅了した革命的な音楽番組でした。彼の個性と選曲が、多くのファンに愛され続け、その記憶は今も色あせることはありません。音楽を通じて人々の心に深く刻まれたこの番組の影響は、FM802や日本のFMラジオの歴史においても、今後も語り継がれていくことでしょう。

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