FXシステム

タイトー製アーケードゲーム基板 FXシステムとG-NET

タイトーが開発したアーケードゲーム基板「FXシステム」は、家庭用ゲーム機として人気の高いプレイステーション(PS)とほぼ同じアーキテクチャを採用したことで知られています。PSをベースに、アーケードゲーム特有のニーズに対応するため、様々な改良が加えられました。具体的には、CPUクロックの高速化、メインメモリの増量、そしてサウンドチップの強化など、アーケードゲームにおける高性能化、高画質化、高音質化を実現するための改良が施されています。

FXシステムには、ROMカートリッジを用いた「FX-1A」と「FX-1B」の2種類と、上位基板としてPCカードを用いる「G-NET」が存在します。それぞれの基板は、ゲームソフトの供給方法に違いがあります。FXシステムはROMカートリッジが装着されるサブボード形式なのに対し、G-NETはType II PCカードを採用していました。この違いは、ゲームソフトの配布や管理方法に影響を与えたと考えられます。

FXシステムとG-NETの技術仕様

FXシステムとG-NETは、その高い処理能力から、多くのアーケードゲーム開発者に利用されました。その技術的な特徴を以下にまとめます。


これらのスペックからわかるように、FXシステムとG-NETは、当時のアーケードゲーム基板としては非常に高い処理能力を有していました。特に、ポリゴン描画能力は、3Dゲームの表現力を飛躍的に向上させました。

FXシステムとG-NETで稼働した代表的なタイトル

FXシステムとG-NETは、多くのタイトルで採用され、それぞれのアーケードゲームシーンを彩りました。その中でも特に人気が高かったタイトルを以下にいくつか紹介します。

FXシステム

サイキックフォース
スーパーフットボールチャンプ
まじかるで～と ドキドキ告白大作戦
まじかるで～と 卒業告白大作戦
ファイターズインパクト
ファイターズインパクトA
レイストーム
Gダライアス

G-NET

カオスヒート
レイクライシス
フリップメイズ
RCでGO！
スーパーパズルボブル
麻雀王
サイヴァリア
上海～昇龍再臨～
兎－野性の闘脾－
お天気ころりん
式神の城
蒼天龍
ナイトレイド
上海 ～三国闘脾儀～
トゥエルブスタッグ
ころん
スペースインベーダー アニバーサリー
おてなみ拝見シリーズ

これらのゲームは、FXシステムとG-NETの高い処理能力を活かした、ハイクオリティなグラフィックとサウンドで、多くのプレイヤーを魅了しました。

まとめ

FXシステムとG-NETは、プレイステーションをベースに開発された高性能なアーケードゲーム基板です。その高い処理能力と拡張性から、多くのヒットタイトルを生み出し、アーケードゲームの歴史に大きな足跡を残しました。これらの基板は、ゲーム業界における技術革新の一端を示す重要な存在と言えるでしょう。

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