F/A

F/A（エフ・エー）

概要

『F/A』は、1992年10月にナムコ（現在のバンダイナムコエンターテインメント）によって発表されたアーケードゲームです。このゲームは、縦スクロールシューティングのジャンルに属し、固有の基板NA-1を使用して開発されました。『F/A』の名称は、実在の戦闘機F/A-18に由来しており、Fighter（戦闘機）とAttacker（攻撃機）の頭文字を取ったものです。日本以外の地域では、『Fighter & Attacker』というタイトルで知られています。

ゲームシステム

ゲームは、プレイヤーが16機の中から好きな機体を選択してスタートし、全8面をクリアすることを目指します。操作は簡単で、1本のレバーと2つのボタン（対空ショットと対地ショット）を使用します。ゲームを進める中で、敵からの攻撃を受けたり、敵機に接触すると、画面下部に表示されているアーマーゲージが1セグメント減少します。初期は3セグメントあり、0になるとゲームオーバーです。しかし、スコアに応じてアーマーを回復したり増加させたりすることも可能です。

特定の敵を倒すことで得点アイテムとして捕虜が出現し、獲得するとボーナス得点が加算される仕組みもあります。ゲームオーバー後にはコンティニューも可能で、その際は特別なエフェクトが施され、敵が一掃された状態で再開されます。

自機の種類

自機には、6種類の対空ショットの性能と3種類の対地ショットが備わっています。対地ショットには、ミサイルのように追尾する「A.S.M.」、爆撃で攻撃する「B.」、連射が可能な「Vulcan(Gatling)」の3タイプがあります。それぞれの特性を活かしながら戦略を練り、さまざまな敵に立ち向かうことが求められます。

音楽

このゲームのもう一つの大きな特徴は、細江慎治と相原隆行によるハードコアテクノのサウンドトラックです。ゲームミュージックとして本格的なテクノを取り入れた結果、他の作品にも影響を与え、その後のテクノミュージックの波を作り上げました。このスタイルは、ゲーム内の緊張感を高め、プレイ中の没入感を一層深めています。特に、ジャケットデザインはサイケデリックな要素があり印象的です。

移植版

『F/A』は、PlayStation 4|PlayStation_4やNintendo Switch向けにアーケードアーカイブスとしてもリリースされています。移植版では、限定された条件の下でのプレイや、ショットの連射速度を調整できる機能が追加されています。ハイスコアモードでは、様々な部門に分かれてスコアを競うことができます。

関連項目

本作は、ナムコが関連する他の作品にも影響を与えており、例えば『リッジレーサー』や『太鼓の達人』などにもその名が見られます。また、ゲーム音楽のイベントや、他の音楽制作物にも本作の楽曲が引用され、多岐にわたって存在感を示しています。

『F/A』は簡素なゲームシステムながらも、やりごたえのあるプレイ体験を提供しており、1990年代のアーケードゲームのひとつの象徴とも言える存在です。

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