Fallout BROTHERHOOD OF STEEL

Fallout BROTHERHOOD OF STEEL

『Fallout BROTHERHOOD OF STEEL』は、Interplay Entertainmentが手がけたアクションロールプレイングゲームで、2004年にPlayStation 2とXbox向けに発売されました。本作は、核戦争で荒廃した未来の世界を舞台にしており、プレイヤーは「ブラザーフッド・オブ・スティール」という軍事集団の一員として、仲間を救出するための冒険に挑みます。日本では2005年4月にPlayStation 2版がリリースされ、国内のファンにも親しまれました。

ゲームシステムと特徴

本作は、同じくInterplayが開発した『バルダーズゲート ダークアライアンス』や『Champions of Norrath』のエンジンを使用しているため、キャラクターとの会話によってクエスト内容が変化したり、装備やスキルの取得が可能であるなど、溜まったスキルメーターによって成長するゲームシステムが特徴です。また、ゲームにはサウンドトラックとして、キルスウィッチ・エンゲイジやメシュガーなどのヘヴィメタルバンドが参加しており、迫力ある音楽がプレイ体験を高めてくれます。ただ、ゲーム中には音響機器に影響を及ぼす音バグも存在し、注意が必要だったこともプレイヤーには知られています。

ストーリー概要

2077年、西暦2060年代に勃発した核戦争により、人類の文明は崩壊しました。生き残った人々は、放射能で汚染された地上で生き延びるか、地下シェルター「Vault」に避難し、生存を目指します。しかし、地下シェルターの科学者たちは、変異ウイルスの実験を行い、変異軍を誕生させました。そのため、平和な生活を望む者たちは、ブラザーフッド・オブ・スティールを結成し、変異軍や無法者と戦うことになります。

2088年、テキサス州カーボン市では、ブラザーフッド・オブ・スティールのメンバーであるサイラス、ナディア、ケインが行方不明の仲間を探して旅立ちます。彼らは町の住民から依頼を受け、無法集団レイダーと闘いながら仲間を追い求め、ついにはロサンゼルスに向かうことになります。

ロサンゼルスは、グールたちが棲む荒廃した街です。主人公たちは現地の住民から情報を集める中で、カルト教団「失われた教会」と関わりを持つことになります。そして、仲間のランパスを救出するために、教団の司教ブレークと対峙することになりますが、様々な危機を乗り越えながら、秘密のVaultへとたどり着くことを目指します。

主要キャラクター

• - サイラス（Cyrus）: 主人公の男性で、変異軍によって故郷を失い、ブラザーフッドに参加。圧倒的な強さを誇ります。
• - ナディア（Nadia）: 主人公の女性。荒れた生活から脱却し、正義を求めて仲間として戦う。
• - ケイン（Cain）: グール出身の仲間で、強力な放射能耐性を持っています。
• - ランパス（Rhombus）: パラディンであり、秘密のVaultの鍵を追求しますが、運命のめぐり合わせで重傷を負ってしまいます。

続編と関連項目

続編の『Fallout BROTHERHOOD OF STEEL 2』が開発されていましたが、2004年に販売不振のために中止となりました。また、本作の登場キャラクターや舞台設定に関する資料も流出し、ファンの間で話題となりました。『Fallout』シリーズは、他の作品との関連も大きく、特に『バルダーズゲート』との技術的な結びつきが評価されています。

このように、『Fallout BROTHERHOOD OF STEEL』は、シリアスなストーリー、個性豊かなキャラクター、そして独自のゲームシステムを特徴とする作品です。プレイヤーは核戦争後の未踏の地で仲間とともに生存を賭けた冒険に挑むことができ、物語を通じて深い体験が得られるでしょう。

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