Feel My Heart

Every Little Thing（以下、ELT）の記念すべきデビューシングル『Feel My Heart』は、1996年8月7日にavex traxからリリースされました。この楽曲は、ELTの初期のサウンドを象徴する一曲として、現在でも多くのファンに愛されています。

特筆すべきは、ボーカルの持田香織とギターの伊藤一朗が、この曲のレコーディング時まで一度も顔を合わせたことがなかったという点です。音楽制作は、当時ELTのサウンドプロデューサーであった五十嵐充を中心に進められ、それぞれのパートが別々に録音される形で制作されました。このエピソードは、ELTの音楽制作における独特なスタイルを物語っています。

ミュージックビデオは、アメリカのロサンゼルスで撮影されました。広大なロケーションを背景に、ELTの二人が出演する映像は、楽曲の爽やかなイメージをさらに引き立てています。また、デビューから約1ヶ月後には、テレビ朝日系の人気音楽番組『ミュージックステーション』に初出演を果たし、これがELTにとってメディア初登場の場となりました。この出演を機に、ELTの知名度は一気に上昇しました。

『Feel My Heart』は、1998年にDOMINOによってカバーされ、ユーロビートのコンピレーションアルバム『SUPER EUROBEAT VOL.90』に収録されました。このカバーバージョンは、原曲とは異なるアレンジが施され、また新たなファンを獲得するきっかけとなりました。

シングルには、表題曲のオリジナルミックスの他に、DAVE RODGERSによるユーロビートリミックス、クラブミックス、インストゥルメンタルの計4バージョンが収録されています。特にDAVE RODGERSによるリミックスは、原曲の魅力を活かしつつも、よりダンスミュージック寄りにアレンジされており、当時話題を呼びました。

この楽曲は、化粧品メーカー「ヴァーナル」のCMソングに起用され、さらにTBS系音楽番組『COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV』の1996年8月度エンディングテーマにも採用されるなど、メディアへの露出も多く、幅広い層に認知されるきっかけとなりました。

楽曲制作には、以下のメンバーが参加しました。

持田香織：Vocal
伊藤一朗：Guitar
五十嵐充：keyboard, Synthesizer

『Feel My Heart』は、その後、ELTの数多くのアルバムに収録されています。

『everlasting』（リアレンジバージョン）
『Every Best Single +3』
『Every Best Single 〜COMPLETE〜』
『Every Best Single 2 ～MORE COMPLETE～』
『Every Best Single 2 〜Early period〜』

ELTの原点とも言えるこの楽曲は、今もなお色褪せることなく、多くの人々に愛され続けています。


「Feel My Heart」MUSIC VIDEO / Every Little Thing - YouTube

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