Fight of Gods

Fight of Gods

『Fight of Gods』（ファイトオブゴッズ）は、台湾のインディーゲームスタジオDigital Crafterが手がけた2D対戦型格闘ゲームで、Steam、Nintendo Switch、PlayStation 4|PlayStation_4、アーケード向けにリリースされています。このゲームは、各国の神話や宗教で知られる神々や英雄たちが登場し、彼ら固有の技を駆使して勝利を目指します。しかしその内容から、マレーシアやタイでは宗教的な理由で発売が停止されるという事態が発生しています。

ゲームシステム

『Fight of Gods』のゲームメカニクスは、一般的な格闘ゲームに準じています。プレイヤーは弱・中・強の攻撃や投げ、特定のコマンドを入力することで必殺技を放つことができます。画面下に表示される黄色のゲージは攻撃時に、緑のゲージは受けたダメージで上昇します。それぞれ満タンになると、「超必殺技」や「神の力」を発動できるようになります。

ゲームモード

このゲームにはいくつかのプレイモードがあります。

• - Arcade: 1人用モードで、連続対戦を行います。特定の条件を達成するとキャラクターの新しいスキンが解放されます。
• - Versus: 2人でオフライン対戦を楽しむモードです。
• - Training: 各キャラクターの技を学ぶための練習用モードで、入力したコマンドが画面に表示されるため、初心者には特に役立ちます。

キャラクター一覧

ゲームには多様なキャラクターが登場し、それぞれが独自の技と必殺技を持っています。以下にいくつかのキャラクターを紹介します。

• - イエス (Jesus): キリスト教の神の子。多彩なコンボ技を利用し、超必殺技は「上昇」です。
• - ゼウス (Zeus): ギリシャ神話の主神。雷を使った攻撃が特徴で、超必殺技は「サンダー・レイジ」です。
• - ブッダ (Buddha): 仏教の開祖。速い移動と空中技が得意で、超必殺技は「如来神掌」です。
• - 関羽 (GuanGong): 中国の歴史的英雄で広範囲攻撃が特徴。超必殺技「青龍の乱舞」を持っています。

他にも、アヌビス、天照大神、フレイヤなど、多くのキャラクターが登場します。

論争と販売停止

ゲームがリリースされるとすぐに、マレーシアでは各宗教団体から猛烈な反発がありました。特にイスラム教の法学者からは、政府に対してこのゲームを禁止するよう提言されました。彼らは、宗教的な緊張を避けるためにもゲームを市場から排除する必要があると述べています。最終的に、マレーシア政府はゲームの販売を停止し、Steamへのアクセスも遮断しました。この措置に対して、一部のネットユーザーは反発し、政府の行動が国際的な評価を損なうと懸念する声も上がりました。

また、タイでも同様に販売停止通知が出され、宗教的なトピックスを扱ったゲームの取り組みには慎重な対応が求められる状況となっています。制作スタジオは、ゲームは宗教をユーモラスに扱ったものであると主張し、検閲に屈しつつも意見を表明しました。このように『Fight of Gods』は、エンターテイメントとしての楽しさだけでなく、社会的な論争を引き起こす作品でもあるのです。

もう一度検索