FolksSoul -失われた伝承-

『FolksSoul -失われた伝承-』

『FolksSoul -失われた伝承-』（北米版タイトル: Folklore）は、プレイヤーに幻想的な体験を提供するファンタジーアクションアドベンチャーゲームです。もともとはダークファンタジーとして位置づけられていましたが、その表現が難解だったため、タイトルが変更されました。

ストーリー背景

物語の主人公はエレンという22歳の大学生で、幼少期に両親を亡くし孤児院で育ちました。内向的な性格で黒い服を好む彼女は、ある日、死んだはずの母親から手紙を受け取ります。その内容に導かれるように、彼女は「死者と出会える」という伝説が残る辺境の村、レムリックを訪れます。そこで出会った記者のキーツと共に、村にまつわる不思議な事件を解き明かしていくことになります。

エレンは万霊節の夜に神秘的な体験をし、「異界」と「フォークス」の存在を知ります。この異界を通じて、村の住人や死者の思いを汲み取りながら、忌まわしい過去を暴いていく姿が描かれています。

ゲームプレイ

ゲームの中心には「フォークス」と呼ばれる霊的存在があり、プレイヤーはこれを使役しながら敵との戦闘を進めていきます。敵を攻撃して弱らせると、「ID（イド）」というフォークスの魂が浮き上がる仕組みになっています。プレイヤーは、モーションセンサー（SIXAXIS）を利用してこれを吸収し、異なる攻撃スタイルを組み合わせることが可能です。フォークスは100種類以上存在し、さまざまな役割を持っています。例えば、連続攻撃や遠隔攻撃、大ダメージを与える強力な攻撃役など、バリエーション豊かに展開されます。

さらに、独自の「ダンジョントライアル」モードでは、本編で得たフォークスを使ってプレイヤー自身でダンジョンを作成し、他ユーザーにプレイしてもらうこともできます。

開発情報

このゲームは、PlayStation 3の初期作品として評価されており、当時はPlayStation Portableとの連動機能を搭載していました。開発の初期段階では『MONSTER KINGDOM UNKNOWN REALMS（仮）』というタイトルが考えられており、最終的に『FolksSoul -失われた伝承-』という名前になりました。シナリオは、数々の作品を手がけるゲーム制作集団「Child-Dream」の宮下英尚が執筆しています。

世界観とテーマ

物語の舞台はアイルランドの架空の村で、死者の声を聞くことができる万霊節の夜が重要な要素となっています。この期間は現在のハロウィンと関連があり、アイルランドの文化や伝承が豊かに盛り込まれています。作中には、妖精やケルトの伝承に基づいたキャラクターも多数登場します。

テーマとしては、生死観や死後の世界に対する探求が強く反映されています。作中で示される思想は、普段は生死を意識し過ぎると生きることが難しくなるというテーマを抱えており、プレイヤーに深く考えさせられる内容が含まれています。

主要キャラクター

• - エレン（本名セシリア）: 主人公で、母親との再会を目指してレムリック村に訪れる。
• - キーツ: エレンと共に行動するオカルト雑誌の記者。
• - イングリッド: エレンの母親とされる人物。
• - スケアクロウ: エレンに異界の扉を開く方法を教えるハーフライフ。

このように『FolksSoul -失われた伝承-』は、深遠なテーマと多彩なキャラクターによって、プレイヤーに感動的で考えさせられる冒険を提供します。

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