Fordonsmina 13

Fordonsmina 13 (FFV 013) について

Fordonsmina 13は、スウェーデンで開発された指向性の対車両地雷です。国際的にはFFV 013という名称で知られています。

概要

この地雷は、本体、三脚、そしてワイヤーといった部品で構成されています。箱状のケースに収められており、組み立てと設置が完了した後、ワイヤーを介して発火具を手動で操作することで起爆させます。爆発時には、複数の金属球が前方方向に飛散する仕組みです。このため、本来は対車両地雷として開発されたものですが、実際には対人地雷の代替として使用されることも想定されています。

陸上自衛隊では、このFFV 013をライセンス生産したものを「指向性散弾」として導入しました。当初の制式名称は「指向性散弾地雷」でしたが、1998年に日本が対人地雷の使用、貯蔵、生産、及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約を批准、発効したことを受け、「地雷」という文言が削除されました。これは、条約が対象とするのが無差別に人を感知して自動的に起爆するタイプの地雷であるため、手動式で運用されるFordonsmina 13とは厳密に区別するためです。

現在では、この指向性散弾を代替する装備として、2002年から導入が開始された対人障害システムの一部として、「指向性散弾」が遠隔地から無線で操作できる「障害II型」として配備されています。これは、指令装置と監視装置を用いることで、より安全かつ効果的な運用を可能にするものです。

派生型

Fordonsmina 13には、木などに取り付けることができるFordonsmina 13R（Frdm 13R）という派生型も存在します。この型は、国際的にはFFV 013Rと呼ばれます。Fordonsmina 13（Frdm 13）と比較すると、爆薬などの内容物を減らすことで軽量化が図られており、幅と高さは同じですが、奥行きが短くなっています。

諸元

Fordonsmina 13 (本体)

幅: 420mm
高さ: 250mm
重量: 24kg

Fordonsmina 13R (本体)

幅: 420mm
高さ: 250mm
重量: 10.3kg

登場作品

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
動乱編にて、自衛隊が主人公たちを追ってくる異世界の兵士に対して使用する場面が登場します。

関連項目

対人障害システム
陸上自衛隊の装備品一覧

外部リンク

* SoldF.com - Frdm 13 Fordonsmina 13 frdm 13r

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