Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020" HELP EVER HURT NEVER

藤井風の初武道館公演『NAN-NAN SHOW 2020』

藤井風が2020年に日本武道館で行ったワンマンライブ『NAN-NAN SHOW 2020』は、シンガーソングライターとしての彼の新たなステージの幕開けを象徴しています。この公演は、2020年10月29日に開催され、2021年4月21日に映像作品としてリリースされました。初めての武道館公演となったこのイベントは、多くのファンにとって特別な思い出となっています。

公演の背景と内容

2020年の夏、藤井風は自らの初のワンマンライブを日本武道館で開催することを発表しました。この公演は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、約90分間で1部と2部に分けて行われました。1部と2部の間には換気の時間が設けられ、お客様は入場時にマスクを着用し、私語や歓声は禁じられました。会場での商品の販売も行われず、ソーシャルディスタンスが確保された客席は市松模様に配置されました。

開演30分前には、FM802のDJが藤井風の歩みを振り返るスペシャルラジオを会場に流しました。このラジオ配信は、藤井の公式アプリ『Fujii Kaze』でも聴くことができるようになっています。公演のチケットは政府の定める上限数のみが販売され、来場チケットは即座に完売。生中継視聴も人気を集め、多くのファンが参加しました。

藤井はこの公演について「色んなことが再び動き出し、新しいものが始まるきっかけになればと思います」とコメントし、武道館という特別な場所でファンと共にネガティブなエネルギーを払拭する力強いパフォーマンスを届けることを誓いました。

パフォーマンスの詳細

公演の内容は、1部において藤井のピアノ弾き語り、2部ではバンド演奏が行われました。1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の収録曲に加え、YouTubeで公開したカバー曲や新曲「へでもねーよ」と「青春病」が演奏され、これらは翌日デジタルリリースされました。観客は、藤井風の音楽が持つポジティブなメッセージに共鳴し、感動に包まれました。

映像作品のリリースと特典

この公演の模様は2020年12月24日に映像作品としてリリースされることが発表され、2021年春には正式に発売されました。本作はBlu-rayのみで、特製の三方背ケース仕様となっています。また、公演映像に加え、ドキュメントムービー「RUNNING FOR BUDOKAN」や、特製フォトブック、ツアービジュアルポスターなどの特典も用意されています。

発売を前に、4月9日には「何なんw」のパフォーマンスがYouTubeで公開され、さらにその後も他の公演映像が続々と発表されました。2022年には、タイでの人気に伴い「死ぬのがいいわ」の映像も公開されるなど、多くのファンに愛され続ける作品となっています。

この公演の重要性は、音楽ファンにとっての新たな希望と共感を呼び起こすものであり、藤井風が生み出す音楽の力を再認識させるものとなりました。

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