G-SAVIOURの登場兵器

G-SAVIOURの登場兵器

『G-SAVIOUR』は特撮映画およびゲームで、多彩なモビルスーツ（MS）や兵器が登場します。その中でも特に印象的なのが「Gセイバー」です。本作の制作に係わったサンライズの井上幸一によると、本作の時代においては民間でも作業用のモビルスーツが普及しており、ロケットのような特殊な存在ではなく、重機に類似する扱いがされていると説明しています。依頼されている内容が特別であれば、その特性に合わせて設計が施され、複数のパーツを取り寄せ可能な環境があるのも特徴です。これにより、軍用モビルスーツは戦闘機のように扱われる傾向があります。

Gセイバーの設計と仕様

グセイバーのデザインは1995年から始まり、鈴木雅久がフレームのコンセプトを提案しました。さらに、大河原邦男が球体関節のアイデアを提供し、CGを用いることで細部までのデザインに制約がなかったといいます。換装機構により、汎用性の高い機体が特化性能を持つことが求められました。

Gセイバーは「オリジン」と呼ばれる素体に外郭装甲を装備し、環境に応じた換装が可能です。このため、宇宙世紀0223年の時点では宇宙戦と陸戦、さらにはホバーエンジンを搭載したタイプなどが確認されています。換装作業は専用のハンガーで行われ、このシステムも高度な技術を使用しており、コストがかかるため規格化されることは難しいとされています。

その性能は脅威的なもので、議会軍の主力MSであるブグをはるかに超越していると評価されています。ただし、軍事組織に向けた制式モデルではないため、運用には難易度の高い調整が必要です。 問題は、高性能の背後には特別な操縦技術やサービス姿勢が必要であるという点です。

Gセイバーの武装

Gセイバーの主武器はパルスビームを連続発射可能なビームライフルで、設計は従来の議会軍系MSに基づいています。格闘用にはビームサーベルが右側に装備されており、ビームシールドも腕部に取り付けられています。

Gセイバー オリジン仕様

オリジンは、Gセイバーの基本状態であり、通常はこの状態で出撃することはありません。対照的にGセイバー無重力仕様は宇宙戦に特化した形態で、高出力スラスターと軽量化を施した構造が特徴です。これにより、宇宙空間での運動性を向上させています。

Gセイバーの重力下仕様

重力下仕様には白兵戦用のテラインモードとホバー推進器を装備したモードが含まれ、地球やコロニー内の環境での運用に適しています。このモードでは機動性を重点に設計されており、各部に補助ユニットが設けられています。

Gセイバーの活躍

『G-SAVIOUR』のドラマ版では、マーク・カランがGセイバーに搭乗し、初出撃では小型MS母艦ニンバスとの連携で存在感を存分に発揮しました。

ゲーム版ではリード・フォックスがパイロットを務め、降下作戦や地上戦が描かれていますが、換装システムのトラブルに直面することもありました。

その他の登場兵器

Gセイバーだけではなく、G2セイバーやG3セイバーといった派生機体も登場します。G2セイバーはGセイバーを改良した機体で、反応速度向上を目指しています。G3セイバーはリード・フォックスのGセイバーを基にした最新技術を用いた機体で、その性能は格段に向上しています。

イリュージョン（Iセイバー）

無重力戦闘専用に設計されたイリュージョンも興味深い機体です。この個体は高い機動性を誇り、Gセイバーの機動性を遥かに上回る能力を持ちます。

このように『G-SAVIOUR』には多様な兵器が登場し、それぞれが独自の性能や用途を持ちながら、全体のストーリーを支える重要な要素となっています。

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