GLORY DAYS (LINDBERGの曲)

LINDBERGのシングル「GLORY DAYS」は、1991年3月27日、徳間ジャパンコミュニケーションズからリリースされた彼らの7作目のシングルです。前作から4ヶ月という短い間隔でのリリースとなりましたが、注目すべきはこれが彼らのキャリアにおいて初めてタイアップのない作品であった点です。それまでのシングルが様々なタイアップに起用されていたことを考えると、この作品にはバンド自身の表現への強い意志が感じられます。

この楽曲は、その約一ヶ月後に発売された4枚目のオリジナルアルバム『LINDBERG IV』の先行シングルとして位置づけられていました。アルバムへの期待感を高める役割を果たしただけでなく、アルバムに収録されているバージョンとは異なるアレンジでシングルカットされたことで、シングルとして独立した魅力も持ち合わせていたと言えるでしょう。

「GLORY DAYS」の作詞は、LINDBERGのボーカリストである渡瀬マキが、作曲は平川達也が担当しています。彼らの持ち味である力強いメロディーと、渡瀬マキの伸びやかな歌声が印象的な、代表的な楽曲の一つと言えるでしょう。『LINDBERG IV』には、シングルとは異なるアルバムバージョンが収録されており、両者を聴き比べることで、楽曲のアレンジにおける違いを楽しむことも可能です。

カップリング曲には「SUNSET BLUE」が収録されています。こちらは、作詞を再び渡瀬マキ、作曲を川添智久が担当しています。この曲は、後にLINDBERGの34枚目のシングルとしてリリースされる「Teenage Blue」へと繋がる重要な楽曲として知られています。「SUNSET BLUE」が「Teenage Blue」の原型となったとも言われており、両曲を比較することで、LINDBERGの音楽性の進化を辿ることができます。

「GLORY DAYS」は、リリースから年月を経てなお、多くのファンに愛され続けています。その証拠として、2014年には矢野顕子が参加したトリビュートアルバム『LINDBERG TRIBUTE ALBUM 〜みんなのリンドバーグ〜』でカバーされ、世代を超えた人気を誇る楽曲であることが示されました。このカバーは、LINDBERGの楽曲が持つ普遍的な魅力と、その音楽性の高さを改めて証明する出来事となりました。

『GLORY DAYS』は、単なる楽曲を超えて、LINDBERGの音楽史における転換期、そしてバンドの成長を象徴する作品と言えるでしょう。ノンタイアップシングルとしてのリリース、アルバム『LINDBERG IV』への収録、そして数々のカバーによって、その音楽的価値は時代を超えて高く評価されています。このシングルは、LINDBERGの代表曲の一つとして、これからも多くのリスナーに聴き継がれていくことでしょう。

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