GNOME Core Applications

GNOME Core Applicationsは、GNOMEデスクトップ環境の中核をなす約30のアプリケーションの集合体です。これらのアプリケーションは、自由かつオープンソースであり、GNOMEデスクトップ環境の標準的な一部として機能しています。

GNOME Core Applicationsは、GNOMEデスクトップの統一された外観と操作感を提供することを目的としており、いくつかのアプリケーションは新規に開発され、また他のものは既存のアプリケーションを移植したものです。これらのアプリケーションは、最新バージョンのGTK（GUIツールキット）を利用しており、提供される新しいGUIウィジェットは、GNOME Human Interface Guideline（HIG）に準拠した人間工学的な実装を実現しています。

これらのアプリケーションには、GNOMEデスクトップ環境に不可欠なものと、そうでないものが含まれています。ただし、Evolutionを除く全てのアプリケーションは、GTKのバージョン3.10で導入されたGtkHeaderBarというウィジェットを採用しています。GtkHeaderBarは、タイトルバーとツールバーをクライアント側の装飾で置き換える役割を果たしています。

グラフィカルシェル

GNOME 3のデフォルトのグラフィカルシェルは、GNOME Shellです。これはかつてのGNOMEパネルに相当します。GNOME Shellの代替として、Cinnamonのような他のグラフィカルシェルも利用可能です。

設定

GNOMEの設定は、GNOME環境のさまざまな側面を設定するための中央インターフェースです。ネットワークマネージャーデーモンやその他のデーモンを設定するためのグラフィカルなフロントエンドとして機能する多様なパネルが含まれています。また、dconf editorは、dconf設定を編集するためのツールです。

会話

Contactsは、住所録を管理するためのアプリケーションです。また、Mail（現在設計中）も会話に関連するアプリケーションとして開発が進められています。

ファイル

Filesは、GNOMEの標準ファイルマネージャーです。Photosは、写真管理アプリケーション、Musicは、データベース管理機能を備えたオーディオプレーヤー、Videosは、GNOME向けのメディアプレーヤーです。

システム

Boxesは、仮想マシンを操作するためのフロントエンドです。これはGNOME 3.4で導入されました。Disksは、ディスク管理ツール、Usageは、ディスク使用量を分析するツール（Baobabとしても知られる）とGNOMEシステムモニターの機能を統合したものです。Logsは、Valaプログラミング言語で記述されたログビューアで、GNOME 3.12で導入されました。

ヘルプ

Softwareは、ソフトウェア管理ツールであり、ヘルプシステムも提供します。また、端末もシステムツールとして提供されます。

ワールド

Clocksは、時計アプリケーション、Mapsは、地図アプリケーション、Weatherは、天気情報アプリケーション、Webは、Webブラウザです。

ユーティリティ

電卓、カレンダー、Characters（文字入力ツール）、Notes（Bijibenとしても知られるが、GnoteやTomboyとは異なる）、テキストエディタ（シンタックスハイライティング機能を備えたもの）などのユーティリティも含まれています。

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