GNU Screen

GNU Screenは、GNUプロジェクトが開発した端末多重接続ソフトウェアです。このソフトウェアを利用することで、一つの端末から複数の異なる端末セッションを同時に操作できます。これにより、コマンドライン上で複数のプログラムを並行して実行したり、プログラムを実行したまま接続を切断し、後で再接続して作業を続けることが可能になります。

GNU Screenの機能

GNU Screenは、CUI版のウィンドウマネージャと考えることができます。ユーザは、一つのインターフェース内で複数のプログラムを効率的に操作できます。また、複数のCUIテキストプログラムを同時に実行するためのラッパーとしても機能します。

柔軟な接続機能

GNU Screenは、VNCと同様に、あるコンピュータで起動したアプリケーションを、別のコンピュータから再接続しても、そのまま使い続けることができます。この機能により、例えば自宅と職場で同じ作業を中断なく継続できます。異なる端末で接続や切断を行っても、アプリケーションはそれを意識せずに実行され続けます。

多重ウィンドウ機能

GNU Screenでは、接続された複数の端末に、それぞれアプリケーションを起動できます。各ウィンドウには番号が割り当てられ、ユーザはキーボード操作で、GUIのターミナルエミュレータのタブ機能のように、ウィンドウを切り替えながら作業ができます。各ウィンドウには出力内容を保存するバッファがあり、ウィンドウを表示していなくても、後で内容を確認したり、コピー＆ペーストしたりできます。

ウィンドウは分割表示することも可能で、分割されたウィンドウ間を自由に行き来できます。分割数に制限はありません。ウィンドウの分割機能は、EmacsやVimなどのアプリケーションにも搭載されていますが、GNU Screenを使用すれば、どのアプリケーションでも分割機能を利用できます。

接続の共有

GNU Screenを使用すると、複数のコンピュータが同時に接続を共有し、複数ユーザ間で共同作業を行うことができます。同じコンピュータに同時に複数接続することで、マルチモニタの代替としても機能します。

他の類似ソフトウェア

GNU Screenと同様の機能を提供するソフトウェアとして、以下のものがあります。

dtach
Text windows (Twin)
splitvt
tmux

関連項目

tmux
Byobu

外部リンク

GNU's Screen オフィシャルサイト
GNU Screen GNU Savannahのサイト
GNU Screen screenのmanpage
Screenユーザーズマニュアル
* Screen tutorial

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