GO!GO!キャンディーズ

GO!GO!キャンディーズ

「GO!GO!キャンディーズ」は、1976年6月20日から1978年4月2日まで、文化放送をキーステーションにNRN系列の各地で放送されたラジオ番組です。国民的アイドルグループ、キャンディーズ（伊藤蘭、田中好子、藤村美樹）がパーソナリティを務め、多くの若者に支持されました。文化放送では、前身番組である「ヤング・パートナー ブラボー!キャンディーズ」が1976年4月に終了しており、本番組は約2ヶ月半ぶりにスタートしたキャンディーズの新たなレギュラー番組でした。

放送開始当初、文化放送での放送時間は毎週日曜日の午前8時30分から30分間でした。その後、1977年4月10日からは毎週日曜日の正午からの放送に変更され、最終回までこの時間帯で届けられました。番組には、文化放送の男性アナウンサーも共演者として参加しており、彼らはまとめて「アナウンサーズ」と呼ばれていました。特に、吉田照美、長尾久昭、出川有といった当時のアナウンサーたちが名を連ねています。

番組は多様なコーナーで構成され、聴取者を飽きさせない工夫が凝らされていました。番組冒頭には寸劇やショート企画が展開され、CMや楽曲を挟みながら、リスナーから寄せられたハガキを紹介するコーナーや様々な企画コーナーが続きました。主要なコーナーとしては、キャンディーズの3人が名作文学やそのパロディを演じる「愛の名作劇場（芸術劇場）」がありました。ここでは、一人が複数の役を演じ分けることもあり、彼女たちの演技力が試されました。番組の終盤には、その週の活動予定などを伝える「キャンディーズ情報局」があり、エンディングではその日の放送内容や進行について振り返る「今日の反省」で締めくくられるのが主な流れでした。

「GO!GO!キャンディーズ」の大きな特徴の一つは、番組の中で生まれたユニークな造語の数々です。「頑張って」を「ガバテ」、「気張って」を「キバテ」と表現したり、「ガビーンとシェー」という驚きと落胆を混ぜ合わせたような「ガビシェ」など、リスナーとの間で共有される合い言葉として親しまれました。

また、番組にハガキを送る際の宛先を紹介するコーナーも名物でした。キャンディーズとアナウンサーズに加え、作詞家の森雪之丞氏も加わり、「宛先音頭」「宛先ロック」「宛先マンボ」「宛先ハワイアン」など、様々な音楽ジャンルや節回しに乗せて歌いながら紹介するという、遊び心あふれる演出が行われました。これらの宛先紹介ソングの一部は、2004年に発売された『CANDIES PREMIUM～ALL SONGS CD BOX～』にも収録され、後世に伝えられています。

その他にも、番組には個性的なコーナーが存在しました。キャンディーズのメンバーがお互いをチェックし合う「チェックマン」、リスナーからの「バックアップして欲しい」という依頼に応える「バックアップコーナー」（後に「ガバテのコーナー」などと改称）、さらに「ラブポエム」や「ギャグコーナー」（「ギャグ・テレフォン」「ギャグ・オンパレード」「ギャグ大学」といった派生コーナーも）など、多岐にわたる企画が展開されました。

この番組は文化放送だけでなく、STVラジオ、北陸放送、ラジオ大阪など、NRN系列の地方局でもネット放送されていましたが、局によって放送日時が異なる場合がありました。約2年間の放送期間を通じて、「GO!GO!キャンディーズ」はキャンディーズとリスナー、そしてアナウンサーズとの間で温かい交流を生み出し、彼女たちの活動を支える重要なメディアの一つとなりました。

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