Gimme A guitar

SONS OF ALL PUSSYSの2ndミニアルバム『gimme A guitar』は、2003年4月26日にDanger Crue Recordsからリリースされました。

前作『GRACE』から約2ヶ月という短い期間で発表された本作は、同年2月に行われたライブツアー「BUBBLE FESTiVAL」の東名阪公演を経て制作されました。Kenは制作を振り返り、初期衝動のまま制作した前作との違いについて、バンドを進める原動力となるものが薄れていたものの、それ以外の表現が上手くいったと語っています。

アルバムタイトルにもなっているリードトラック「gimme A guitar」は、Kenがギターを弾きたいという衝動的な気持ちを表現した楽曲です。この曲はS.O.A.P.結成以前から存在し、ギターを弾かずに過ごしていた時期を経て、再びギターへの情熱が湧き上がった時の気持ちが込められています。Kenはこの曲について、「何が気持ちいいと感じる人間なのか」を再認識させられると語っています。

本作の4曲目に収録されている「Dunce」は、作詞をSakura、作曲をKenが担当した初の楽曲です。Sakuraは、Kenからの「打ちひしがれるようなことをしてしまったときの気分を書いて欲しい」というリクエストを受け、歌詞を書き上げました。Sakuraはこの曲の歌詞について、自分が先駆者だと思っている人が傍から見たらどう見えるのか、自覚があるのかないのかなど、様々なことを考えた結果、自分自身のことなのか他人のことなのか入り混じった歌詞になったと述べています。EinはSakuraの歌詞について、文章を書くセンスがあると評価しています。

3曲目に収録されている「罪の眺め」は、ミュージックビデオが制作されており、2004年7月7日発売のミュージッククリップ集『ICHIBAN-BLOW』に収録されています。

本作は、初回限定盤（CD）、通常盤（CD）、アナログ盤の3形態で発売されました。初回限定盤は10,000枚限定の完全限定紙ジャケット仕様、通常盤はビデオクリップやマルチメディア作品が楽しめるエンハンスドCD仕様でボーナス映像「Bubble shot 2」が収録されています。アナログ盤はナンバリング仕様となっています。また、ジャケットデザインにはSakuraの写真が使用されています。

収録曲
1. Swallow
2. gimme A guitar
3. 罪の眺め
4. Dunce
5. Paradise

参考文献
『音楽と人』2003年5月号

外部リンク
SONS OF ALL PUSSYS OFFICIAL WEB SITE

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