Giulietta Machine

Giulietta Machine：浮遊感溢れるサウンドと多彩な活動

2000年夏に結成されたGiulietta Machineは、江藤直子、大津真、藤井信雄の3名でスタートしたレコーディングユニットです。当初はアルバム制作に専念していましたが、2005年にベーシスト西村雄介が加入したことで、ライブ活動へとその領域を広げました。

その音楽性は独特で、時に「聴くモルヒネ」と評されるほど、浮遊感のある独特のサウンドが特徴です。未来的なBGMを思わせる、実験的で洗練された音楽は、多くのリスナーを魅了してきました。

メンバー：それぞれのキャリアと才能

Giulietta Machineのメンバーは、それぞれが音楽界で豊富な経験を持つ実力派ミュージシャンです。

江藤直子はキーボードとボーカルを担当。6歳からピアノを始め、池辺晋一郎氏に師事するなど、クラシック音楽の基礎をしっかりと学んでいます。武蔵野音楽大学ピアノ科卒業後は、作編曲家/ピアニストとして、数々のアーティストの作品に携わり、映画やテレビドラマ、CM音楽なども手掛けています。やくしまるえつこメトロオーケストラの「ノルニル」のアレンジや、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の劇中音楽への参加など、その活動は多岐に渡ります。

大津真はギターとプログラミングを担当。Sunset Kidsや時空兄弟など様々なバンドで活動し、Phewや橋本一子といった著名なミュージシャンとも共演経験があります。

藤井信雄はドラムスを担当。大友義雄グループでの活動からキャリアを積み重ね、坂田明や渋谷毅といったミュージシャンとの共演歴も豊富です。DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENや東京ザヴィヌルバッハといった著名なグループにも参加していました。

西村雄介はベースを担当。スターリンへの加入をきっかけに音楽活動をスタートさせ、町田町蔵+北澤組や大友良英Blueバンドなど、幅広いジャンルのバンドで活躍しています。

多彩なコラボレーションと活動

Giulietta Machineは、これまでに多くのミュージシャンと共演してきました。大友良英、橋本一子、山本精一、かわいしのぶなど、その名前を挙げれば錚々たる顔ぶれです。

また、2003年以降はアルバムを複数枚リリース。2009年には『Cinema Giulietta』、2012年には『Machina Nostalgia』といった作品を発表し、その音楽性をさらに深化させています。さらに、オムニバスアルバムにも多数参加し、やくしまるえつこの「きりきり舞い」のアレンジも担当しています。

Giulietta Machineは、単なるバンドという枠を超え、映画音楽、テレビドラマ音楽、そして独自の音楽表現を通して、日本の音楽シーンに独特な存在感を示しています。洗練されたサウンドとメンバーそれぞれの高い演奏技術、そして多彩なコラボレーションによって生み出される音楽は、これからも多くのリスナーを魅了し続けることでしょう。

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