Phew

Phew (フュー)

Phew（フュー、1959年9月12日 - ）は、日本の女性ロック歌手であり、パンク・ロック、ニュー・ウェイヴ、電子音楽のジャンルで独自の音楽活動を展開しています。

経歴

大阪府出身。高校時代にセックス・ピストルズの音楽に衝撃を受け、1977年に渡英。現地のパンク・シーンを体験し、帰国後の1978年にパンク・バンド「アーント・サリー」を結成し、音楽活動をスタートさせました。

芸名の「Phew」は、英語の感嘆詞「Phew（やれやれ、あーあ）」に由来し、アーント・サリーのギタリストであるBikke（ビッケ）が名付け親です。また、彼女のトレードマークであるベレー帽もBikkeのアイデアによるものです。

アーント・サリー解散後はソロ歌手としての活動を開始。パス・レコードと契約し、坂本龍一のプロデュースによるシングル『終曲（フィナーレ）/うらはら』を1980年に発表しました。その後、坂本龍一、後藤美孝と共にプロモーション・ツアーに参加。

1981年には、西ドイツ・ケルンのコニー・プランクのスタジオでアルバム『Phew』を制作。コニー・プランク、ホルガー・シューカイ、ヤキ・リーベツァイト、後藤美孝らがレコーディングに参加しました。アルバム発売後、数回のライブ出演を経て音楽活動を一時中断し、OLとして就職していた時期もあります。

1987年に音楽活動を再開し、アルバム『View』を発表。近藤達郎、大津真らが参加しています。1991年にはアルバム『Songs』を発表し、恒松正敏、高橋豊、大津真、藤本敦夫、藤井信雄らが参加。1992年には再びコニー・プランクのスタジオでアルバム『Our Likeness』を制作。イギリスのミュート・レコードからリリースされ、同レーベルから作品を発表した最初の日本人アーティストとなりました。

1994年には大友良英らと「Novo Tono」を結成し、1996年にCDを発表。2000年代以降は、山本精一とのユニット「MOST」として活動を開始し、2001年にCDを発表。2010年には15年ぶりのソロ名義で初のカバー・アルバム『ファイヴ・フィンガー・ディスカウント - 万引き』を発表。クラスターのメビウスが楽曲提供し、2012年春には小林エリカと「Project Undark」を結成。ソロやユニットでライブ活動、アルバム制作を精力的に行っています。

ディスコグラフィ

ソロ・アルバム

『Phew』（1981年）
『ヴュー View』（1987年）
『Songs』（1991年） - EP
『Our Likeness』（1992年）
『秘密のナイフ』（1995年）
『幸福のすみか Shi-a-wa-se No Su-mi-ka』（1998年）※Phew & 山本精一名義
『ファイヴ・フィンガー・ディスカウント - 万引き Five Finger Discount』（2010年）
『A New World』（2015年12月2日）
『Jamming』（2016年）
『Voice Hardcore』（2017年）
『Light Sleep』（2017年）
『アイランド Island』（2018年）※アナ・ダ・シルバ & Phew名義
『Patience Soup』（2019年）※Phew / Oren Ambarchi / Jim O'Rourke名義
『Vertigo KO』（2020年）
『New Decade』（2021年）
『Backfire Of Joy』（2021年）※Phew / John Duncan / Kondo Tatsuo名義
1982年法政大学学館ホールでのライブ音源をLP化

ソロ・シングル

『終曲（フィナーレ）/ うらはら』（1980年）

参加バンド・アルバム

アーント・サリー
『アーント・サリー Aunt Sally』（1979年）
『LIVE 1978-1979』（2001年）
Blind Light
『The Absence Of Time』（1994年）
Novo Tono
『パノラマ・パラダイス Panorama Paradise』（1996年）※大友良英とのバンド
Big Picture
『Big Picture』（2001年）
MOST
『MOST』 （2001年）
『MOST MOST』（2003年）
『THE MOST NOTORIOUS!』（2010年）
Project Undark
* 『ラジウム・ガールズ 2011 Radium Girls 2011』（2012年5月16日）

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