Going (ゆずのアルバム)

ゆずの軌跡を凝縮したベスト盤『Going [2001-2005]』

2001年から2005年にかけて発表されたゆずの楽曲をまとめた初のベストアルバム『Going [2001-2005]』。彼らの代表曲が多数収録されており、ゆずの音楽遍歴を辿る上で最適な一枚と言えるでしょう。

このアルバムには、4thアルバム『ユズモア』から7thアルバム『1 〜ONE〜』までの楽曲に加え、書き下ろしの新曲「GOING HOME」が収録されています。7分を超える大作で知られるゆずの楽曲の中でも、「葉月の雨」、「午前九時の独り言」に続く長さを持つ楽曲であり、アルバムの締めくくりにふさわしい、壮大なスケール感を持ち合わせています。

選曲には細心の注意が払われており、完成するまでには無数のサンプル盤が作成されたと言われています。どの楽曲を収録するか、そしてどの順番で並べるかは、楽曲の持つ意味や流れ、そしてアルバム全体の印象を大きく左右する重要な要素です。関係者は何度も試行錯誤を重ね、最終的にこの収録曲と曲順が決定しました。

『Going [2001-2005]』は、同時に発売された『Home [1997-2000]』とあわせて、ゆずのキャリアを包括的に網羅した作品となっています。両アルバムを聴くことで、初期から中期にかけてのゆずの音楽性と進化の過程をしっかりと体感することができるでしょう。

さらに注目すべき点として、アルバムジャケットのデザインがあります。現代美術家の村上隆氏が手掛けたイラストは、楽曲の世界観を視覚的に表現し、アルバム全体の完成度を高めています。

オリジナルアルバムには収録されなかった「恋の歌謡日」、「水平線」、「濃」といった楽曲は、本作にも収録されていません。これは、ベストアルバムという性質上、選曲に必然的に制限が生じるという事情もありますが、一方で、収録曲に込めた選曲者の強い意志を感じさせる点でもあります。

収録されている代表的な楽曲をいくつか挙げると以下のようになります。

栄光の架橋: 21枚目のシングルとしてリリースされた、ゆずを代表する名曲の一つ。
桜木町: シングル「桜木町/シュミのハバ/夢の地図|桜木町_シュミのハバ_夢の地図」の表題曲。横浜の街並みを想起させる、爽やかなメロディーと歌詞が印象的な楽曲です。
シュミのハバ: 同シングルに収録された楽曲。独特の雰囲気と中毒性のあるリズムが魅力です。
3番線: シングル「3番線/水平線|3番線_水平線」の表題曲。切ないメロディーと歌詞が、多くのリスナーの共感を呼んだ名曲です。
青: ゆずの楽曲の中でも特に人気が高い一曲。シンプルながらも心に響く歌詞とメロディーが特徴です。
1: 7thアルバム『1 〜ONE〜』からの収録。

『Going [2001-2005]』は、単なるベストアルバムという枠を超え、ゆずの音楽性と進化を凝縮した、まさに集大成と言える作品と言えるでしょう。ゆずのファンはもちろん、初めてゆずの音楽に触れる方にとっても、大変魅力的な一枚となっています。

もう一度検索