奥華子の6枚目のオリジナル
アルバム『good-bye』は、
2012年2月22日に
ポニーキャニオンより発売されました。前作『うたかた』から約1年半ぶりとなるオリジナル
アルバムで、その間にはコンセプト
アルバム『君の笑顔 -smile selection-』がリリースされています。
アルバムには、先行
シングル「シンデレラ」の収録曲を含む全14曲が収録されています。初回生産盤には、「シンデレラ」との連動企画として、『バスガイド
奥華子と一緒に行く! カラオケバスツアー!!』の応募はがきが封入されていました。
タイトル『good-bye』について、
奥華子は「今までと違う自分を見つけたいという気持ちがあった。捨てることで持てるものが増えるという、前向きな『グッバイ』の意味を込めた」と語っています。これは、過去の自分との決別、そして新たな可能性への希望を象徴していると言えるでしょう。
アルバムの収録曲は以下の通りです。
1. ロスタイム
2. 年上の彼
3. 二人記念日
4. シンデレラ
5. サヨナラは言わないまま
6. 春色の空
7. 君の笑顔 (album ver.)
8. TAKOYAKI
9. 君にありがとう
10. 愛してた
11. 卒業の時 (弾き語り ver.)
12. GOOD BYE!
13. 悲しみだけで生きないで
14. 足跡
これらの楽曲は、
奥華子自身が作詞・作曲を手掛けており、彼女の独特な世界観と、繊細な感情が込められています。編曲には、設楽博臣、
小林信吾、
YANAGIMAN、
島田昌典、
佐藤準、sugarbeansなど、様々な音楽家が参加し、楽曲に彩りを添えています。
特に注目されるのは13曲目の「悲しみだけで生きないで」です。この楽曲は、
奥華子が2011年5月に
東日本大震災の被災地である
宮城県南三陸町の避難所を訪れた際に出会った女性とのメールでのやり取りを通して作られました。震災で深い悲しみを抱えながらも、前向きに生きようとする人々への応援歌として、多くの人々の心を打ちました。
また、6曲目の「春色の空」と9曲目の「君にありがとう」は、それぞれ、声優の
豊崎愛生と、女性アイドルグループの
アイドリング!!!に提供した楽曲のセルフ
カバーです。他のアーティストへの提供曲を、自身の
アルバムで歌うことで、新たな魅力を引き出しています。
『good-bye』は、
奥華子のシンガーソングライターとしての才能が光るだけでなく、人間としての成長も感じさせる作品です。 彼女自身の言葉にあるように、過去との別れを通じて、新たな自分を発見し、前向きなメッセージを届ける、そんな
アルバムと言えるでしょう。