Google カレンダー

Google カレンダーについて



Googleカレンダーは、Googleが提供する無料の時間管理ウェブアプリケーションです。2006年4月13日にサービスを開始し、2009年7月までベータ版として提供されていました。利用にはGoogleアカウントが必要です。

主な機能



インターフェース

インターフェースは、ケビン・フォックス氏（GmailやGoogleリーダーの設計者）が手がけました。Microsoft OutlookやmacOSのiCalといったデスクトップカレンダーアプリケーションと同様の操作感で利用できます。Ajaxをベースとしたインターフェースにより、ページを再読み込みすることなく、イベントの追加、編集、ドラッグアンドドロップによる移動が可能です。週表示、月表示、スケジュール表示など、さまざまな表示モードに対応しており、表示する日数をカスタマイズすることもできます。

アクセス性

イベントデータはオンラインに保存されるため、インターネットに接続できる環境であれば、どこからでもカレンダーにアクセスできます。デバイスの故障によるデータ損失の心配もありません。Microsoft Outlookのカレンダーファイル（.csv形式）やiCalendarファイル（.ics形式）のインポートも可能です。複数のカレンダーを作成し、それぞれに異なるアクセス権限を設定して共有することで、グループでの共同作業やスケジュール共有がスムーズに行えます。また、各国の祝日カレンダーや、iCalendar形式のURLで定期的に更新されるカレンダーも追加できます。

カレンダーの共有

複数のカレンダーを同時に表示することが可能です。各カレンダーの共有範囲は、閲覧のみ、フル編集権限、特定ユーザーのみ、一般公開など、柔軟に設定できます。以前は一般公開カレンダーの検索機能がありましたが、2009年に終了しました。現在は、カレンダーのURLを知っている人や、メールでの共有リクエストを通じて、カレンダーを追加する方式になっています。

端末との同期

Google Syncを使用することで、多くのスマートフォン（BlackBerry、Palm、iPhoneなど）や、PCアプリケーション（Microsoft Outlook、Apple iCalなど）との同期が可能です。

Googleサービスとの統合

  • - Gmail: Gmailで受信したメールに「会議」や日付、時間が含まれている場合、カレンダーに追加ボタンが表示され、簡単に予定を登録できます。
  • - Googleデスクトップ: デスクトップ検索ソフトウェアのミニカレンダーガジェットで、ブラウザを開くことなく予定を確認できます。デスクトップやサイドバーへの配置も可能です。
  • - SMS: アメリカの携帯キャリア限定で、SMS経由でイベントの作成やカレンダー情報の確認ができるGVENT機能を利用できます。

その他の機能

2009年3月4日よりオフラインサポート、同年5月13日よりTo Doリスト機能が追加されました。

互換性



ウェブアプリケーションのため、ウェブ技術に対応したブラウザがあれば、基本的にどのOSでも利用できます。カレンダーデータはiCalendar形式でエクスポートでき、他のアプリケーション（Evolution、Windows Calendarなど）との連携も可能です。CalDAVにも対応しており、iCalとの連携も可能です。

一貫性と信頼性



クラウドサービスのため、変更は即座にすべてのユーザーに反映されます。新機能の追加やバグ修正は全ユーザーに同時に適用されます。過去には、スマートリスケジューラー機能の不具合で、存在しないユーザーを招待したり、セカンダリカレンダーにイベントが生成されるといった問題が発生しましたが、修正に時間がかかりました。

批判点



多くのユーザーから、タイムゾーンの処理が不十分であるとの批判があります。以前はイベントの開始・終了時間をタイムゾーンに関連付けることができず、タイムゾーンを跨いでのスケジュール設定に不便がありました。2010年12月に一部改善されましたが、まだ課題が残っています。また、イベントの仮設定に対応していないため、Microsoft Outlookとの同期時に問題が生じることがあります。月表示のデザインは、印刷には適しているものの、イベントタイトルをすべて表示するためのテキストラッピングが欠けているという問題点も指摘されています。

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