Google Duo

Google Duoは、Googleが開発・提供していたビデオ通話アプリケーションです。AndroidやiOSデバイスに加え、Google Chromeブラウザでも利用可能でしたが、2022年にGoogle Meetに統合され、サービスを終了しました。本稿では、Google Duoの歴史、機能、競合サービスについて詳しく解説します。

歴史

Google Duoは、2016年5月18日に開催されたGoogle I/O開発者向け会議で、インスタントメッセンジャーアプリのGoogle Alloと共に発表されました。同年8月16日にアメリカで正式にリリースされ、数日後には全世界へと展開されました。リリースから2日後には、Google Playの無料アプリランキングで首位を獲得するなど、注目を集めました。2017年4月のアップデートでは、音声通話機能が追加され、ビデオ通話だけでなく音声のみの通話も可能になりました。しかし、2022年に機能が重複するGoogle Meetに統合される形でサービスを終了しました。

機能

Google Duoは、高品質なビデオ通話体験を提供するために、さまざまな機能が搭載されていました。

高画質ビデオ: 720pの高解像度ビデオに対応しており、クリアな映像でのビデオ通話が可能でした。
低速ネットワークへの最適化: 低速なモバイルネットワーク環境でもスムーズな通話ができるように最適化されていました。WebRTC標準とQUICプロトコルを採用し、ネットワーク環境を常に監視することで、ネットワーク状況に応じて画質を自動調整し、安定した通信を維持しました。
ノックノック: Android端末限定の機能として、「ノックノック」機能がありました。この機能を利用することで、通話を受ける前に相手の映像をリアルタイムで確認でき、通話がより自然なコミュニケーションになるように設計されていました。
エンドツーエンド暗号化: 通話はデフォルトでエンドツーエンド暗号化されており、セキュリティ面にも配慮されていました。
Googleアシスタント連携: Googleアシスタントと連携することで、音声操作での通話開始などが可能でした。
電話番号による簡単接続: 携帯電話番号を利用して、アドレス帳に登録されているユーザーと簡単に通話を開始できました。
Wi-Fiとモバイルネットワークの自動切り替え: Wi-Fi環境とモバイルネットワーク環境を自動で切り替え、常に安定したネットワークで通話ができるようにサポートしていました。

競合サービス

Google Duoの競合サービスとしては、AppleのFaceTime（iOSとmacOS）、Skypeなどのビデオ通話アプリが挙げられます。また、同じGoogle社が提供するGoogle Meetも競合サービスの一つでした。最終的にGoogle DuoはGoogle Meetに統合されることになり、その役割を終えました。

参照項目

Google ハングアウト

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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