Google Sites

Google Sites（グーグル サイト）とは

Google Sitesは、Googleが開発したウェブサイト作成ツールです。専門知識がないユーザーでも簡単にウェブサイトを作成できることを目指し、複数人での共同編集を可能にするなど、利便性の高い機能が提供されています。

歴史

Google Sitesは、元々JotSpotという名称で、中小企業向けのエンタープライズソフトウェアとして開発されました。その後、GoogleがJotSpotを買収し、Google Page Creatorで作成されたWebページをGoogle Sitesへ移行する動きがありました。2008年にはJotSpotの技術をベースとしたGoogle Sitesが公開され、当初は有料のドメインが必要でしたが、後に無料で利用できるようになりました。

2016年には、旧Google Sitesからの移行スケジュールとともに、新しいプラットフォームである「新Google Sites」が発表されました。

現行版の主な機能

新Google Sitesは、レスポンシブデザインに対応した新しいテーマや、カスタムドメインのマッピング機能が特徴です。主な機能は以下の通りです。

ドラッグアンドドロップ編集: ページ要素をドラッグアンドドロップで配置し、グリッドレイアウトに自動的に配置できます。
アクセス権限の設定: 所有者、編集者、閲覧者の3段階で権限を設定できます。
HTML/JavaScript埋め込み: HTMLやJavaScriptのコードを埋め込むことができます。
自動マルチレベルメニュー: 複数の階層を持つメニューを自動的に作成できます。
Googleサービスとの連携: GoogleドライブやGoogleマップなどのGoogleサービスと連携できます。
豊富なテンプレート: 様々なテンプレートが用意されており、簡単にウェブサイトをデザインできます。

現行版の制限事項

新Google Sitesには、以下の制限事項があります。

従来のGoogleサイトのサードパーティガジェット拡張機能は利用できません。
ページごとの共有設定は変更できません。
Google Apps Scriptは利用できません。
スタイルオプションが限られており、カスタムCSSはサポートされていません。
Google Adsenseの広告をホストすることはできません。

旧Google Sites

旧Google Sitesは、以下のような特徴がありました。

カスタムドメインのマッピングが可能でした。
アクセス権限の設定やページテンプレートの利用が可能でした。
添付ファイルをアップロードできました。
HTMLソースの編集が可能でした。
ガジェットと呼ばれる拡張機能を利用できました。

ガジェット

ガジェットは、カスタムCSSやJavaScriptを含むXMLモジュールで、サイトに埋め込むことができました。

分離と抽象化: カスタムコードを個別のファイルに抽象化できました。
再利用: 公開されたガジェットは複数のサイトで再利用できました。

旧Google Sitesの制限事項

旧Google Sitesには、以下のような制限がありました。

CSSやJavaScriptの使用に制限がありました。
eストア機能は限定的で、Google iストアガジェットやサードパーティのeストアをiframeで利用する必要がありました。
HTMLは保存時にチェックおよび変更され、JavaScriptはCajaでセキュアにされました。

検閲問題

2009年、トルコの裁判所がGoogle Sitesでホストされているページをブロックする判決を下しました。これは、あるページにトルコの創設者に対する侮辱が含まれていたことが原因です。しかし、2012年に欧州人権裁判所がこれを人権侵害と裁定し、2014年に解除されました。

関連サービス

Google Web Designer
Google App Engine
Blogger
* Google Apps Script

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