Google Wallet

Google Walletとは

Google Walletは、Googleが開発・運営するデジタルウォレットサービスです。2023年3月に日本でサービスが開始され、従来のGoogle Payに代わるものとして位置づけられています。ただし、2018年に終了した旧Googleウォレットとは全く異なる新しいアプリケーションです。

Google Walletの概要

Google Walletは、Google I/O 2022で発表された、財布の中身をデジタル化することを目的としたアプリです。既存の決済プラットフォームであるGoogle Payと連携し、Google Pay加盟店での支払いに利用できます。Google Payとの主な違いは、デジタルキーやデジタル運転免許証に対応している点です。さらに、飛行機の搭乗券を登録することで遅延情報などを通知で受け取れたり、Googleマップとの連携機能で交通系カードの残高確認やチャージがその場で行えるなど、従来の「リアル財布」にはない便利な機能が多数搭載されています。

デベロッパー向けにはAPIが公開されており、ポイントカード、ギフトカード、クーポン、搭乗券、イベントチケット、交通機関の乗車券などをアプリ内で作成することが可能です。

日本国内での機能

現在、日本国内で提供されているサービスはGoogle Payと同等であり、特に新しい機能は追加されていません。FeliCa対応端末では、おサイフケータイ機能を利用してSuicaやnanacoなどの電子マネーが利用可能です。Google Payと同様に、おサイフケータイアプリとの併用が必要で、機種変更や故障時の電子マネー移行には、おサイフケータイアプリのインストールが不可欠です。

Google Payとの関係

Google Walletの前身であるGoogle Payは、Googleが提供するオンライン決済システムです。Google Payアプリは自動的にGoogle Walletにアップデートされ、アプリページやバージョンコードも同一です。Google Walletは「プラットフォーム」としての位置付けで、その中に決済システムであるGoogle Payが組み込まれているため、支払い機能はGoogle Payと変わりません。日本ではまだGoogle Walletの新機能は提供されておらず、Google Payと機能はほぼ同じです。主な違いは、アプリ名、UI、そしてテーマアイコンに対応したことです。

対応サービス

日本国内で対応する決済サービス(Google Pay)

NFC(コンタクトレス決済)
VISAのタッチ決済
Mastercardのタッチ決済(Mastercardコンタクトレス)
FeliCa
交通系Suica、PASMO'>[電子マネー]
ホストペイ型QUICPay+'>[電子マネー]
その他の楽天Edy、nanaco、WAON'>[電子マネー]
ポイントプログラム(一部)：Tポイント、楽天ポイントプログラム、dポイント、Ponta、Hilton Honors、IHG One Rewards、JRE POINT、TOKYU POINT CARD、hontoカードなど

Google Walletが対応するサービス

搭乗券：JAL、Jetstar、ユーロスター
イベントカード：eプラス、QUICKぴあ、EventRegist
ギフトカード
ワクチン接種証明書（日本未対応）
自動車用デジタルキー（一部市場の一部の自動車のみ）
学生用ID（日本未対応）
PKPASS（Apple Walletに使用されるパスのインポートファイル形式）

Google Walletの歴史

2011年5月: 旧Googleウォレットのサービス開始
2015年9月: アメリカでAndroid Payのサービス開始
2016年12月: Android Payが日本で利用可能に
2018年2月: 旧GoogleウォレットとAndroid Payが統合されGoogle Payに一本化
2021年6月: 新型コロナウイルス感染症デジタルワクチン接種証明書に対応
2022年7月: Google PayがGoogle Walletに改名、40ヶ国以上で順次展開開始
2023年3月: 日本での提供開始

まとめ

Google Walletは、決済機能だけでなく、様々なデジタル情報を一元管理できる便利なアプリです。今後の機能拡充により、私たちの生活にさらに欠かせない存在となるでしょう。

外部リンク

公式ウェブサイト

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