HAPPY HEADS

『HAPPY HEADS KIYOSHIRO IMAWANO & THE RAZOR SHARPS LIVE IN JAPAN』

忌野清志郎の名を世に知らしめた初のライブアルバム『HAPPY HEADS KIYOSHIRO IMAWANO & THE RAZOR SHARPS LIVE IN JAPAN』は、1987年6月5日にリリースされました。このアルバムは、彼のファーストアルバム『RAZOR SHARP』に基づいたツアーに伴い制作され、各地で熱狂的に支持されたパフォーマンスを収録したものです。

バンドメンバーと制作背景

このアルバムの制作には、清志郎のレコーディングメンバーが中心となり参加しました。特に、ベースにはイギリスのバンド「マッドネス」のマーク・ベッドフォードが参加しており、特別な彩りを加えています。また、ゲストミュージシャンとして梅津和時が「SEMETE (GOING ON THE ROAD)」に登場し、ライブのクオリティをさらに引き上げました。

収録内容

アルバムには、中野サンプラザで録音された2日間のパフォーマンスから厳選された10曲（LP版では9曲）が収められています。オリジナルアルバム『RAZOR SHARP』の収録曲に加えて、アルバム未収録の「E-JAN」や「ちょっと待ってくれ」といった楽曲も含まれており、新たな面をファンに届けています。さらに、制作当時に限定販売の表示があり、コレクター向けとしても注目されました。

収録曲の詳細

アルバムに名を連ねる楽曲の中には、忌野清志郎自身が作詞・作曲を手がけたものが多く、彼独特の音楽性が顕著に表れています。以下に主な収録曲の一部を紹介します：

• - WATTATA （河を渡った）

作詞・作曲：忌野清志郎、G2wo、$asuke
中国やアジアの文化を背景にした独特のメロディが印象的。

• - RAZOR SHARP・キレル奴

音楽に対する清志郎の強い思いとメッセージ性が詰まった一曲です。

• - RUBY TUESDAY

作詞・作曲：Mick Jagger, Keith Richards
この名曲のカバーも見事に披露されています。

• - E-JAN

初収録となるこの曲は、清志郎の新たな一面を映し出しています。

• - SEMETE (GOING ON THE ROAD)

ゲストの梅津和時が加わることで、特別なアレンジが施されています。

さらに、アルバムの最後には、聴く人の心に残る「STAND BY ME」が収められています。この曲は、友情や絆をテーマにした普遍的なメッセージが込められています。

アルバムの再発

2006年にはデジタルリマスター版が発表され、音質向上により新たなリスナーにも届く形となりました。この再発は、清志郎のファンのみならず、多くの音楽愛好家にも新たな発見をもたらしました。さらに、同内容のライブビデオも制作され、映像として当日の熱気を感じることも可能です。

こうして『HAPPY HEADS KIYOSHIRO IMAWANO & THE RAZOR SHARPS LIVE IN JAPAN』は、忌野清志郎の音楽的な旅の一環として位置づけられており、彼の特色が詰まった作品として、今なお多くの人々に愛され続けています。

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